全編息の詰まるような緊張感。実際に呼吸が浅くなっていたことに劇場を出てから気付いた。
ケイト・ブランシェット、というより、ターに圧倒され続け、翻弄され続けた。
もう何回か観たいけれど、1回目観終わった後の衝撃はもうないんだなと思うと悲しい。
絶対に劇場で観るべき。
彼女が何によって上り詰め、何によって追い詰められるのか。才能と権力を持った人間の変化が緊張感を持って描かれるので追うだけで精一杯だった。
また、彼女が周りからつけられるイメージ自体も、彼女の動き方、働き方を見ても必ずしもそうでなかったり、周りの人間と彼女の言うことから事実を判断することが難しかったりと、解釈をぼかされるような仕組みに溢れていた。
