ターがオーケストラを支配していたように、ケイト・ブランシェットはこの映画という名のオーケストラを支配していたんだなーと。それ程に存在感が半端じゃなかった。これで主演女優賞取れなかったのはあんまり納得いかないなぁ。
観る前は、所謂オーケストラ版『セッション』なのかな？と思ってたけど、思ったよりホラーかつサスペンスチックで驚いた。ジェンダーレスだとかSNSだとか、そういった現代的な問題をオーケストラと絡めて描写するというのは何とも新しいなと。
ただ欲を言うなら演奏シーンはもっと多めにして欲しかった。そしてできればラストを演奏シーンで締めて欲しかったなと………
さらに言えば、後半に行くにつれてターが段々と窮地に追い込まれていく訳だが、前半はあまりにも眠すぎる。最早寝させにきてるとしか思えん。
良くも悪くも、ちーと予想してたのとは違ったが、アカデミー賞多数ノミネートは超・納得。
