舞台挨拶付きプレミア上映会にて。
映画の中の時間がとてものんびり。西伊豆の静かな海が似合う物語。
小林聡美さんと松重さんの、大人だからこそ、抱えている物があるからこそ素直に踏み込めない距離感が絶妙でした。
あの年代の恋愛をキュンと感じさせる演技力というか清潔感というか…流石のお二人。キャスティングの妙ですね。小学生のキスシーンの方が生々しく感じたくらい。
生きていると晴天の霹靂とも言える悲しみや困難を抱えることもあると思うけど、日常の小さな出来事を一つ一つ積み重ねながら、ゆっくりのんびりでも、明るい未来に繋がっていきますように。誰の人生もそうでありますように。
柄にもなくそんなことを思うくらい優しい気持ちになれる、可愛らしくて素敵な作品でした。
先に挙げた二人以外にも、江口のりこさん、平岩紙さん、渋川清彦さん、ベンガルさん等々、演技巧者且つ曲者揃い。ゆったりした物語の中でかなりいいスパイスになっています。
