kaorucoさんの映画レビュー・感想・評価

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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

セリフも表情も、色遣いもインテリアも音楽もストーリーも、全てがシンプル。でも、最低限のセリフにちょっとしたウイットが効いていたり、北欧らしい綺麗な色がワンポイントのように印象的に使われている。音楽も然>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.6

幼馴染のお見合いという昭和の王道ラブコメみたいな素材ではあるものの、背景に異文化・異宗教等の問題が絡み、多様性について考えさせられる今時な作品になっていました。

日本にいると多様性の深刻さに触れる機
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.8

思っていたより楽しめました。人と闘うステイサムも素敵。
甘い二枚目の頃のヒュー・グラントしか知らなかったので悪役は意外でしたが、相変わらずチャーミング!存在感がありました。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7

金田一耕助シリーズは時代設定が昭和初期だから味があるということがわかりました。面白いストーリーではあったんだけど、突飛すぎて今ひとつ共感できなかったのが残念。
原作は未読ですが、漫画の方が雰囲気を感じ
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夏空ダンス(2023年製作の映画)

3.5

映画制作にかける想いの大きさが伝わって、じんわりと優しさを感じる作品でした。

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

初めてサメ映画を観ました。
ツッコんだら負け、考えるな感じろ的なノリで、ただひたすらにジェイソン・ステイサムを愛でる映画だということがわかりました笑

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

バイクのメイキングを観ました。相変わらずクレイジー。
でもそんなトム・クルーズの新作を大きなスクリーンで観ることができて幸せ。

ストの影響で次回作の公開はいつになるか分かりませんが、楽しみに待ちたい
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

ドラマ版の独特な世界観が好きで、劇場版でもそのまま楽しむことができました。
ただルーヴルとパリの街中でのシーンが思ったより短くてちょっと残念。
青年露伴は高橋一生さんがそのまま演じてもよかったのに、と
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犬王(2021年製作の映画)

3.2

映画館で観たら少しは印象が違ったかも。いや、でも、音楽もストーリーもちょっと中途半端に感じてしまった。
特に肝心の音楽。琵琶や太鼓などの和楽器だけでもロックは成立すると思うのに、明らかに目と耳が食い違
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

RRRを観た後だと多少霞むかなと思っていたけれど、負けるどころかいつも以上にド派手なアクションで楽しかった。

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.9

カンヌ出品おめでとうございます。

全シーンに光石さんが出ているという、本当に光石さんを味わい尽くす映画。いかにもインディペンデント映画というか、ドラマティックな展開も劇伴もなく淡々と日常が描かれて、
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.2

悪意と悪趣味の詰め合わせみたいな映画。この手のブラックユーモアを笑って楽しむ文化的な素養が私にはないようです。

RRR(2022年製作の映画)

4.0

今までも映画の中で生身の人間があまりに強いと笑っちゃうことがあったけど、あの人たちはまだ常識の範囲内だったのか…。今作の2人は遥かに斜め上を行くアクション!
とにかく最初から最後までクライマックス、3
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

予想以上に変な映画で面白かった。
でも、オスカー受賞作品なんて大仰な冠なしに、変態でカオスでみんなに優しい愛すべきB級映画として観た方が自分の中で評価が上がった気がします。

ファミリア(2023年製作の映画)

3.5

役所広司さんが素晴らしかった。この役を代わりにできる人がいるかな?と考えても浮かぶ人がいなかった。強いて言えばここでもいい味を出していた佐藤浩市さんでしょうか。

暴力描写や性的シーンが予想以上に生々
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.2

Netflix配信&一部ミニシアター公開というのでストーリー重視の地味なタイプのスパイ映画だと思っていたら、想像を遥かに超えたド派手なアクションに驚いた。シネコンサイズのもっと大きなスクリーンの方が似>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

シリーズ最終章らしく、懐かしい人物やエピソード満載で楽しめた。2時間半ノンストップで、細かいことは考えずに楽しんだ者勝ち!な夏休み映画。こういうノリも好きです。

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

90分ワンカット芝居の緊迫感と、レストランの厨房の精神的ストレスが上手くリンクして、スリリングなリアリティを生み出していた。今後しばらくレストランに入ったら厨房の様子が気になってしまいそう。

ふと、
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

作り手の情熱が伝わってくるような熱い映画だった。超一流のクリエイターによるプロの仕事を存分に堪能できて幸せ。

トムクルーズがバイクで走っているだけであまりのカッコよさに泣きそうになった……

当時、
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.4

テアトル新宿、本日最終日。3時間37分の長尺に怯んで躊躇していましたが、劇場に足を運んで本当によかった。以前PC画面で観た時とは違ってとても贅沢な時間に思えました。

役者さん全員の雰囲気ある佇まい、
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夜を走る(2021年製作の映画)

3.8

久しぶりに何を見せられているのかよくわからない映画を観た。悪い意味ではなく。ホラーなのか、コメディーなのか、どこをどう連れ回されたのかわからないまま放り出されて呆然。日常と狂気は背中合わせということは>>続きを読む

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

4.0

日比谷シャンテの初日、ほぼ満席。
父に捨てられ、愛を渇望し不安と苦悩に苛まれた人生。でも、彼女はユニセフの慈善活動等で子供たちに愛を与えることで昇華したんですね。リアルな人生の重みはどんなフィクション
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ツユクサ(2022年製作の映画)

4.2

舞台挨拶付きプレミア上映会にて。

映画の中の時間がとてものんびり。西伊豆の静かな海が似合う物語。

小林聡美さんと松重さんの、大人だからこそ、抱えている物があるからこそ素直に踏み込めない距離感が絶妙
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

バーンスタインの名曲とキレッキレのダンス、躍動感溢れるカメラワークに心躍る。一方で、これってこんな話だったっけ?と思うほど、物語の根底にある差別や貧困にヒリヒリ。若さ故だけの暴走じゃなかったのね。
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.2

ユージュアル・サスペクツ、TENET等、仕掛けのある映画が大好き。
コンフィデンスマンjpシリーズは気楽に爽快な気分で観ることができるのが魅力。劇場版らしいお祭りムードが勢いのあった頃のフジテレビを彷
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.9

予告を見て、シニア向けのベタなドタバタコメディとの認識で鑑賞。確かにその通りではあったけれど、思っていたより笑わせてもらいました。

主役の天海祐希さん、草笛光子さんが元来持つ圧倒的な華やかさと品の良
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

昔からメジャーどころを中心にかなりの数のライブを観ているけれど、歌い出した途端になぜか涙が出た体験をしたのは中村佳穂さんのライブが初めて。
それ以降彼女のライブを観る度に、大袈裟に聞こえるかもしれない
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

これは観る人によって心に引っ掛かる場所が違いそうだし、私自身も10年後に見直すと全く違う感想になるであろう、余白の大きな映画。

大きなスクリーンに映し出される美しくも荒涼な大自然と、ファーンを始めと
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.0

「バイプレイヤーズ」には思い入れが強いので、大杉漣さん始め初期メンバーと製作陣への感謝とリスペクトを込めてスコアは甘めです。

一言で言うなら息子と昔よく観た劇場版仮面ライダーみたいな映画でした。ライ
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.0

黒沢清監督、主演の久野さん、撮影監督根岸さんによる舞台挨拶付き上映。

『ジョーズ』に代表される「前半に物言わぬ敵に襲撃され、後半は撃退方法を考える」といった従来のアメリカンホラー作品の展開を踏襲しつ
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日本独立(2020年製作の映画)

3.5

俳優陣目当てで鑑賞。
私が観た回では劇場の8割が高齢男性で、平均年齢は軽く60overといったところ。

近代史に疎いので予習がてら『白洲次郎 占領を背負った男』を読んだ。これが映画を観る上でとても役
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

原作小説は、実際にこれが真実なのでは!と思える程のリアリティで事件の真相にじわじわと迫っていく過程がとても魅力的なミステリー。当時の記憶とも相まって、かなりの熱量を持ちながら読み進んだ。

映画ではこ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

自粛後初映画にこれを選んで大正解!大きなスクリーンに映される圧倒的躍動感、身体に響く重低音。これこれ!これが観たかった。映画館で映画を観るってこういうことよね。

内容は確かに難解だけれど、細かいとこ
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.5

ケラさんの舞台を映画化したもの。私は元祖ケラ版でなく、生瀬勝久さん演出の舞台を観劇済み。

舞台を観たことがあれば納得できるが、映画だけだと演出過多且つストーリー展開が強引と感じるかもしれない。
舞台
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.8

この歳になって観る青春映画というのも中々いいものですね。

今になってわかる貴重な時間。
憧れ、後悔、漠然とした不安…いろんなものがごちゃ混ぜになったあの濃さは、その最中にいると全く気付かないのですよ
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