Ark

リベリオンのArkのレビュー・感想・評価

リベリオン(2002年製作の映画)
4.6
2023-65
舞台は21世紀初頭、第四次世界大戦が起こるのを防ぐため、感情を持つことが禁止された世界。薬を一定時間に打つことで感情を消すことがルールで、打たずに違反した者は感情違反者としてクラリックと呼ばれる監視官に火刑に処される。ある日、第一級クラリックの主人公プレストンは、残り1つの薬瓶を割ってしまう。薬なしで過ごしたことで感情が芽生え、その後も自ら服用をやめる。やがて組織に疑念を持つようになり、それに立ち向かっていく。


ガン=カタってのを初めて見た。空手などの武道とガンアクションの融合。斬新だがカッコいい。
ウィマー監督は、「ヒーローは最後に勝つのはわかっているのだから、圧倒的に強くないといけない」という美学を持っているらしい。その結果、無敵のガン=カタが生まれ、合法的に弾が全く当たらない主人公が出来たのか。
私は“ヒーローも人間なんだから無敵ではないだろう”と思う派なので、無双するよりは頑張ってる感が欲しいな〜。でも本作はカッコよかった!厨二病映画とか思わなかった。

本作のキルカウントは236人。プレストンが殺したのはちょうど半分の118人。「ジョン・ウィック:チャプター2」のキルカウントが128人なのを見ると、プレストンさん結構暴れましたねぇ〜(もっとやれ!)。

最初の方の無感情なプレストンと、感情があることを隠して端々に漏れているプレストンの演じ分けが素晴らしい。朝焼けを見て感動するシーンが好き。空って美しいよね。綺麗なものを綺麗だと思えることって大事だよね。

「感覚や愛情もなく、怒りも悲しみもなければ、息は時を刻む時計の音と同じ」ってセリフ素敵。

まぁとにかくクリスチャン・ベールが好きなので、アクションバリバリの姿を見れて嬉しい。なんか、ずっと見てられる演技。
インタビューでイギリス英語を話してるように聞こえて、あれれれ?となった。マシニストで、監督(?)が「彼は撮影中、休憩時間もずっとアメリカ英語で話していたが、撮影が全て終わった途端イギリス英語になった」みたいなことを言ってたから、てっきりいつもそうなんだと思ってた笑笑
イギリス英語大好き。

賢い息子が厄介になってくるのかと思いきや、偉いぞ息子〜!

全身白の服で無双して殺しまくってるのに全く返り血を浴びてないのは流石に違和感あった(笑)そして次のシーンで謎に首に怪我をしているプレストン……。いや突然どうした?演じたクリスチャン・ベール自身も「矛盾してる」と監督に言ったそうだが、監督は観客の想像力に頼ったみたい。さっきの戦闘で怪我したんだなって思って欲しかったみたいだけど、部屋を出る時は無傷だったのに次のシーンで急に出血してたら、普通にそれは矛盾だと思います(笑)
あと最後の敵、ブラントとデュポントが弱い〜。
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