ラジオ子ちゃん

フォトコピーのラジオ子ちゃんのレビュー・感想・評価

フォトコピー(2021年製作の映画)
5.0

いつだって晒されているのは被害者。

声を上げれば上げるほど
打ちのめされる被害者にとって、
泣き寝入りという言葉も
2次被害になりかねない。
彼女たちがこれからどうして行きたいかは、
彼女たちが決めること。
今日も生きていてくれてありがとうと伝えたい。

性暴力について
・見知らぬ人から突然、という例もあるが、身近な人から受ける被害が多い。
・そのため、断れなかった自分にも非があったのではないかと責めてしまう。
・落ち着いて考えた時に、自分が性暴力の被害者であると自覚した時には、尿検査検査や、その他体液採取などの証拠が消えてしまうことがある。
・報告に上がる件数が低いことと、性暴力が少ないないことは必ずしもイコールではない。
本作ほどではないが、告発に至る前に声を上げることを諦めたり、諦めさせられることが多い。
・被害者は女性である、という固定観念も見直されていた。いかなる性であっても加害者、被害者になり得る。
これを作品として残してくれることは貴重だと思うし、増えていってほしい。
・本人の同意のない行為は、あらゆる場合において暴力となり得る。

ここでの複数のレビューをみて、
このテーマで、残す感想がそれかよって絶望した。
自分のパートナーや友人が、いや、自分が同じ目にあった時、
どこでどうやって助けを求めたらいいのか話し合うきっかけになる作品でした。
サポートする側としても、声を聞くこと、声を上げることを諦めたくない。