そうた

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルのそうたのレビュー・感想・評価

1.0
特撮映画にダメ出しなどしたくなかったし、どんな形であれオーズまた見れる事自体、喜ばしい事であると思い劇場に足を運んだが、なんだコレはとしか思う言葉が見当たらなかった。
本当にクソ中のクソ映画だった。令和の大駄作。
小学生が監督脚本したのか。演出、ストーリーにおいて全てがクソ。

折角の10周年記念作品なので、クスクシエでの登場人物たちの絡みや、アンクと瑛司のコントなど、オーズファンが喜ぶシーンが盛り込まれているファンサ作品であると期待していたが、特に見たいものを見せてくれたといった感じもない上に、スクリーンに映っていた瑛司は当時テレビ画面に映っていた人物とは全くの別物。ふざけるのも大概にして欲しい。

セリフの掛け合いも非常に幼稚。脚本から演出まで全てにおいて救いどころ1ミリもがない。
グリードの扱いも非常に雑。原作のボス4人を意味不明な新キャラの踏み台に使うなよ。
また、アンクがただの瑛司だいすき兄さんになっていた点についても、TV版のツンデレなアンクとは全くの別人に見え、これもファンに喧嘩を売っているように感じた。

恐らくメインターゲットは今の子供ではなく、当時リアルタイムでTV版を追っていた10代後半〜20代あたりの世代だと思うので、もう少し脚本をしっかりと練って欲しかったし、この映画がエンディングに入った時には(は?これで終わりなの?いや負ける気しないはずちゃうねん。)と怒りが込み上げた。

原作の作風をガン無視した上に、復刻作品において全く必要性のない新キャラが主人公よりも遥かに登場時間が長く、挙げ句の果てには原作全てを否定する終わり方。この映画は復刻作品としてのタブーをこれでもかというほど犯し倒している。
脚本を担当した奴は本当に原作を見たのか?映画を見る分には原作が嫌いとしか見受けられなかったぞ。
ファンサ映画を作るのではないにしても、原作のキャラクター達をしっかりと理解した上で台詞を考えるべきだ。登場人物が全員TV版の偽物にしか見えなかった。

とはいえキャスト全員が不祥事も起こさず揃ったことは嬉しかったのでプラマイだとマイナス。

オーズをリアタイで見てはいたがそこまで話は覚えてない人なら楽しめるかもしれない。少なくとも俺は二度とこの作品を見たくない。以上。
そうた

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