柊

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室の柊のレビュー・感想・評価

4.1
テレビ版見ていた人は特に,でも見ていなかった人でもそれなりに臨場感は味わえると思います。

命を前にするから,最終的には極悪人は出てこないのも安心材料。両国大臣くらいの事は許容範囲でしょ。何気に白金さんも久我山氏も東京MERのファンになっているし。

もうのっけからエンジン全開のフルスロットル。息つく暇さえ与えない展開は眠気に襲われる心配も全くありません。
テレビ版それぞれのいいとこも回想シーンで全部盛り込んで〜の新しい横浜MERとの対比。
そして最後には待ってましたと言わんばかりの音羽氏の東京MERへの合流。

まぁ若干高層階からの行き来が速いとか…横浜消防隊に比べ東京消防隊の不死身さとか,炎の中のスリリングな展開なのに火傷の人が少ないとかね,思う事はある。そして犯人がいるわけだがこれがまぁほとんど問題にされず。刑事物じゃないから犯人確保とか動機とかそういった側面は完全無視。警察の気配すらない。とにかく爆発した高層ビルからの人命救助に的を絞った展開でそれがむしろこのテーマだから観やすかったと思う。
パニック人命救助物としてはよくできた展開てした。

まぁそれにしても喜多見チーフにおそいかかる困難の数々。もうお腹いっぱい。結果死亡者ゼロはお約束だからそうなるんだと思うからどこかで安心している自分がいるけど、取り残された2人の救助までがちょっと長い。来るのはわかっているから「はよ こんかい」と思ってしまった。

新人ドクターがいきなり現場の炎の中,階段を登ってやって来たシーンは少し唐突かな。あんなビビりがどんだけアドレナリン出てハイになったのか?想像するとそれはそれでちょっと怖いわ。笑
単独行動は危険です。せめて東京消防隊と一緒とかね。

それにしてもメンバーみんなものすごい成長していた。これはこれからシリーズ化されるのかな。
柊