名波ジャパン10

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室の名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

4.2
エンドロールで流れる救急医療の現場の写真がこの作品の魅力の全て。一旦安心させた直後に奈落の底に突き落とす、そして、万事休すの瞬間に現れる救世主というワンパターンのストーリー展開や現実離れした手術シーンにも拘らず、この作品が観客を魅了するのは、鈴木亮平や賀来賢人の格好良さではなく、役名さえない救急隊員や消防隊員の格好良さ。彼らへのリスペクトが底流にあるからこそ薄っぺらい救急医療ヒーローものになっていないのだと思います。