名波ジャパン10さんの映画レビュー・感想・評価

名波ジャパン10

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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.3

2015年公開作品のリバイバル上映。主演は「タイガー」シリーズのアクションスター、サルマン・カーン。本来、真面目なだけが取り柄の弱っちい冴えない男の役柄なのに、どうしても格闘シーンでのキレキレの立ち回>>続きを読む

バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.8

シティ・ポップ風の劇中歌は心地良く、DTM(デスクトップミュージック)による楽曲作曲・演奏シーンは大変興味深いものがありました。でも、それだけ。主役のJO1 川西拓実はハマり役ではありましたが、オーラ>>続きを読む

タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

4.2

ボリウッド版Mr. & Mrs.スミス+ミッション・インポッシブルともいうべきスパイアクションシリーズ第3作。ハリウッド映画が様々な規制でぎこちなさを増す中でボリウッド映画は相変わらずの何でもありの状>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

「ゴジラ-1.0」の制作費が15億円なのに対して本作の制作費はその20倍の300億円。「ゴジラ-1.0」がアカデミー賞視覚効果賞を受賞したのも頷けます。米国アカデミー会員が「ゴジラ-1.0」の低額制作>>続きを読む

陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

まったく無意味なアクションシーン、VFXの贅沢な無駄遣い、時代考証を無視した南洋風の平安衣装、ひどくチャチな陰謀、冒頭で「呪」の説明をしておきながら、それを無視したストーリー展開と全く良いとこ無しの作>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

アニメ版スパイダーマンの対極に位置する低予算マニュアル画アニメーション作品。自由で大胆な線描、絵画的な色塗りは精緻なCGアニメ全盛期にあっては極めて新鮮。亡くなったお父さんの得意料理パプリカ・チキンを>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

12歳の頃の初恋に24年越しで決着をつけるというお話し。自己チューの女性主人公に煮えきらない初恋の男性ととにかく優しい現在の夫が振り回される様にはどの登場人物にも感情移入出来ず、イライラが募るばかり。>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

アントニオ猪木のコブラツイストが登場するまでは、ザ・デストロイヤーの4の字固めとフリッツ・フォン・エリックのアイアンクローがいじめっ子の定番技でした。その鉄の爪フリッツ・フォン・エリックの他アラビアの>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

第1作から40年。第1作はテーマソング、ロゴ、マシュマロマンと時代を風靡したアイコン満載で深く記憶に刻まれています。女性ゴーストバスターズのリブート作品も含めると本シリーズ5作目。旧友と久しぶりに会う>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

さすがクリストファー・ノーラン監督作品。観客を心理的に追い込む音響とこだわりの映像は大迫力です。ただ、これもクリストファー・ノーラン監督らしく時間が行きつ戻りつ、いくつかのストーリーが相前後しながら進>>続きを読む

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 2Kリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

1992年公開のロッタちゃんシリーズ第1作目の2Kリマスター版。スウェーデンの5歳の女の子ロッタちゃんが主人公。癇癪持ちでわがままで全く可愛げがないのが、堪らなく可愛い不思議な女の子です。ストーリーは>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

小学館漫画賞などを受賞した人気コミックの劇場版アニメ2部作の前編。突如東京都上空に巨大UFOが出現し、自衛隊との戦闘に発展するという異常な状況が続く中での女子高校生の日常を描いた作品。設定も突き抜けて>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

Duneシリーズ2作目。話が導入部で終わってしまい、消化不良だった 1作目から俄然スケールアップ。1作目を観た限りではStar Warsには遠く及ばないだろうとの感想でしたが、何世代にも跨る壮大なスペ>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.3

「キングスマン」シリーズのマシュー・ヴォーン 監督作品だけに期待Max。そして、期待を上回る傑作でした。二転三転どころか四転五転するストーリー展開はキングスマン以上。そして、マシュー・ヴォーン 監督の>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.1

映画の最後にタイトルのコヴェナントの意味が「絆」「誓い」「約束」と紹介されます。正にこの3つの要素が含まれたヒューマンドラマ。アフガニスタン人通訳から命を救われた米軍軍曹がそれ故にタリバンから命を狙わ>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.7

サスペンスドラマとしてはとってつけた様な伏線は完全に興醒め。もっとも、元々連載コミック、ドラマの完結編劇場版だけに2時間の中に様々な伏線とその回収を収めなければならないので、伏線の違和感が残っているう>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.2

原作は中国のベストセラー小説。中国のエンタメ作品というと勧善懲悪のシンプルなイメージを抱きますが、このストーリーはかなり入り組んだどちらかというと韓流ドラマのようなテイストです。舞台を中国の地方都市か>>続きを読む

ロッタちゃん はじめてのおつかい 2Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.2

1993年公開映画のリマスター版。スウェーデンののどかな街並みを背景にちょっとわがままでおませな5歳のロッタちゃんが大活躍。パソコンも携帯もSNSもない穏やかな時代。優しい両親と兄姉とお隣りのおばさん>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.1

公式戦30戦勝利なしどころかノーゴール。W杯予選で豪州に0-31の歴史的大敗という最弱チーム、アメリカ領サモア代表が外国人監督を招聘、公式戦初ゴールを目指して奮闘する経緯を描いた作品です。主人公はトラ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

他のクジラが聴き取ることの出来ない52ヘルツの高い周波数で鳴くクジラ、その声は誰にも届くことなく、孤独のまま大海を彷徨うという逸話をモチーフとした作品。育児放棄、児童虐待、ヤングケアラー、トランスジェ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

アカデミー賞5部門ノミネートのサスペンス法廷ドラマということで期待マックス。しかし、サスペンスとしては謎解き要素に欠け、殺人事件の法廷劇としてはあまりにも詰めが甘い展開でした(そもそも、証拠不十分で不>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.7

サスペンスを期待していましたが、結局はサイコパス・ホラーでちょっとガッカリ。サスペンスにしてはご都合主義的な展開が目立ち、二転三転する犯人探しもスッキリ感なく、むしろ後味の悪さだけが残りました。Sno>>続きを読む

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.8

ムロツヨシのワンマンショーコメディ。きっちり笑わせてくれますが、クスッでもなく、大笑いでもないのが、微妙。やはり時代劇コメディの限界で時代考証、史実の制約があるので、どうしても弾け切ることが出来ません>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.1

両親の愛情を受けずに育ち、存在感の薄い寡黙な少女(原題The Quiet Girl)が、夏休みの間親戚の家に預けられ、その夫妻の愛情に包まれて徐々に心を開いていくというストーリー。アイルランドの片田舎>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.8

原作コミックもアニメの知識もなく、評価の高さに釣られてチェック鑑賞。予備知識ゼロだったので、恐らく「ハイキュー‼︎」ファンの半分も楽しめなかったと思いますが、春高バレーの熱戦を様々なカメラアングルから>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

上白石萌音と松村北斗の朝ドラ「カムカム・エブリバディ」コンビによるヒューマンドラマ。カムカムの際には2人の演技があまり好きではありませんでしたが、本作品では神経症を抱える役柄を好演。2人を暖かく見守る>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.1

ベストセラー小説がスピルバーグ監督により映画化され、その後ミュージカル舞台としてヒットし、そのミュージカル映画版が本作品。小説はストーリー、映画はビジュアル・音響によるリアリティ、ミュージカル舞台は音>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.1

株式市場を牛耳る巨大なヘッジファンドに個人投資家達がSNSを駆使して挑むというお話。実話に基づく作品ですが、個人投資家それぞれの株式時価を表示し、よりリアリティを高めています。また、実在の著名ファンド>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.8

ダウン症の弟を持つ思春期の男の子の葛藤を描く実話に基づく物語。ダウン症の男の子を見守る家族の優しさと強さ、特に父親の言葉が胸に響く心温まる物語です。ダウン症の男の子や家族への世間の冷たさといった部分が>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

アカデミー賞11部門ノミネート作品。作品賞、主演女優賞、撮影賞、衣装デザイン賞の受賞は確実ではないでしょうか。とはいえ、最近のアカデミー賞受賞作品と同様、受賞作と面白い映画は別物。正直、演出過剰で胃も>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

実写化不可能と思われる人気コミックを実写化してシリーズ化するという流れは「キングダム」を含め邦画のビジネスモデルとして定着しつつあるように思えます。この作品の原作も全31巻のコミックで今回は第3巻まで>>続きを読む

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.2

韓国映画の南北モノにハズレ無し。南北モノの王道で、北を徹底的にディスりながらもいつしか南北間の友情・愛情が芽生え、最後は南北統一を願いつつのハッピーエンドの別れ。完全にワンパターンで展開が読めてしまう>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

大阪のノリで貫かれたというより大阪のノリのみで作られた傑作。大阪のノリはブラジルのサンバに匹敵する民族特有のリズムであり、大阪市民の生活様式から精神構造までの中核をなしていると常々考えていましたが、そ>>続きを読む

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