岸井ゆきのの代表作となることは必至な傑作。
「小河恵子」という一人の人物がそこにいると信じさせてくれる説得力が異常でした。
また、手話について、健常者の世界と聾者の世界との隔絶が、単純だが確実な方法で演出されており、非常に印象的でした。
敢えてのフィルム撮影ということで、ジャンルとしてスポーツ映画では無く、飽くまで聴覚障害者である小川恵子の日々の生活を切り取る、という映画の主題に説得力が生まれています。更に、劇伴が無いこともそれに説得力を生んでいるように思いました。
『線は、僕を描く』の三浦友和は結構酷く、観賞前は少し不安でしたが、それも杞憂に終わって良かったです笑
特に三浦友和のラストカットは鳥肌が止まらなかったです
エンドロールの入り方まで見逃せない傑作