うーん、何かこう…コンセプトとやってることに落差を感じてしまう作品でした。
一番の落差は終始ウェットな玉木宏の演技と、途中からえらくドライな感じの主人公の演技かな~…家族に対する態度と、思い入れの演技にあまりに差がありすぎて、正直見てる側が変に冷静になって冷めてしまいました。
あとネタバレって程ではないですがビックリしたのが『鈍器で殴るシーンが無音だったこと』。映像的に異質過ぎて『えっ?いきなり何??何で効果音ないの?』と本当にずっこけてしまいました。何の配慮か全く分からず…むしろ現実に引き戻され、完全にツッコミ所として印象に残ってしまった。
ストーリーは一本道です。一応驚きはありますが『まあ…一応納得はするけど何でもありなのね』という方向の驚きになります。
種明かしの出し方も『本当にそのまんま映像で見せてくれます』。これは分かりやすいですが、正直下手というか『尺稼ぎか?』とすら思う程そのまんま映像でお出ししてくれます…もうちょっと雑に断片的にするとかで不気味さがあっても良かったかなあ。
うーん、コンセプトは悪くはないと思うのですが、もうちょっとやりようがあったんではと思ってしまう作品でした。