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凪の島のカーネルのレビュー・感想・評価

凪の島(2022年製作の映画)
3.2
瀬戸内海の島というと四国側かと思いきや山口県下松市の島が舞台でした。
島や海の景色がそりゃ綺麗で。

シングルマザーの看護師である母(加藤ローサ)と診療所の医師である祖母(木野花)と暮らす凪(新津ちせ)を中心に置いた、島の人たちのお話。

離れて暮らす父(徳井義実)はアルコール依存症治療中の外科医で、家族再興を願い冷たい対応の元妻に気兼ねしつつ凪とLINEで繋がっていて………。

静かな物語の中に、決して良い思い出ではない過去の話や小学生の冒険、漁師の恋など、ちょっとした出来事を散りばめて飽きさせません。
それに凪が過呼吸を起こすと海に飛び込むので、海中のシーンが印象的でした。特に漁師役の結木滉星(彼、サッカーの三笘選手の実兄だって!)に抱き抱えられて飛び込むシーンは、何だかグッときた。
水中撮影にもかなりこだわってます。
(ディスクでは特典映像が見られますので、このこだわりやエピソードが聞けますよ。)

序盤、こちらが物語に入り込むまではちょっとわざとらしい演出に鼻白らむ所も多々ありましたが、話が転がり出せば気にならず、特に主演新津ちせの表情に見入ってしまいました。彼女に限らず他の子役たちも上手!入院中のお母さんに会いにいくライタ君には泣かされちったよw

久しぶりにお目にかかった加藤ローサが、いい感じのお母さんで良かった。徳井義実との元夫婦はお似合いでした。
徳井君も良いお父さんだった。不覚にも涙してしまった。
小学校の先生役のぱるるが、一周回って可愛かったわw

瀬戸内の静かな海を見て暮らす生活………
憧れます〜。

綺麗な映像とハッピーエンド。
心洗われる1本でございましたよ。
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