アキオ

ALIVEHOON アライブフーンのアキオのレビュー・感想・評価

ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)
3.3
まず一言。これ、シネコンでやれる時代が来たのが凄い。凄すぎる。
①プロドリフトが見たい!
②仮面ライダーみたいな特撮っぽい映画が見たい!
③映画を通じて地方サーキットと車業界を下から盛り上げたい!
そんな人におすすめの映画。是非YouTubeの宣伝動画を見てから臨んで下さい。撮影の裏側を観るとより、感動が深まります。

絶対大衆ウケしないし、ドライバー陣のキャスティングが半端ないのがドリフト界を知らない大衆に伝わらないのが悔しい。

ミサイルが欲しくなる映画。俺の好きは何か、やりたいことは何かを思い出させてくれたそんな作品でした。俺の好きと青春が凝縮されてる。俺もGr.5の時ドリフトチームやってたし、ランキング世界5位とか取ってたの忘れてた。とりあえず就職してどこか疑問を抱えながらつまらない人間になる所やった、、、
ミサイル欲しい!こんな所で燻ってる場合じゃねえ!!

内容はB級特撮レベルのチープな展開。ハイスペックな主人公が無双する話。
内容で評価しがちな俺やけど、ここにフォーカスされたらこの作品マジでもったいない!この作品は福島と車のかっこよさを伝えたい一心でメンバーが集まって作られたものだと思ってる。

個人的に見て欲しいのは撮影と演出。撮影が何から何まで凝ってるし、エフェクトのかけ方がすごく綺麗。画質もいい。車界隈が沸き立つレベルの良さ。
是非ともYouTubeの宣伝動画を見て欲しい。ラインギリギリまで寄せた上手さ。これが全てを物語ってる。
とは言え、全体的に接待プレイなのが見てわかる。
あくまでコントロールできる範囲に収めて操ってるからD1みたいな迫力には欠ける。そこまで角度もないし、死ぬほどビタビタでパッションのある走りではない。どちらかと言うと操れる範囲で振り回してる感じ。スマートかつ魅せる走り。スピンとクラッシュも完全に狙ってやってるから、あー今のわざとやな、上手いってなる。エビスの1コーナーは結構派手に行ってて笑ったけど笑
やっぱり車壊さないようにセーブして乗ってる。エビスの1コーナーの突っ込みの仕方とかが顕著な例。ギリギリまで膨らんで、壁スレスレに入ってない。ラインの取り方とかスピード感が守りに入ってるのが伝わる。でも、しゃーない。車大事やもん。気持ちわかる。商売道具やし。大吾君の頭おかしい速度の進入と振り具合、川畑君のケツ進入が見たかった人には拍子抜けしてしまうかも。

ちなみに言うと劇中での評価はガバガバ。どこまでビタビタに相手に寄せて相手のインに入ることができるかがメインで評価されるから、ほんまはあの点にならない。
本来の評価対象は
①コーナー進入時の速度
②コーナーでの角度
③煙の量
④走行ラインの取り方(綺麗にコース幅を使い切ってクリップが取れているか)
⑤きっかけの作り方(サイドブレーキorクラッチ蹴orブレーキ)とスライド距離の調整の技術

ここに追走時には
⑥相手のペースにどれだけ合わせてピッタリ寄せれるか、息を合わせられるかで評価される。

劇中では、日光サーキットでのスピンの要因は⑥。
最終の立ち上がりで狡い手を使われたことで差をつけられ、追いつけなかったことが原因。

ちなみにエビスの時の大吾戦、川畑戦では①,②に迫力を感じなかったし、⑥の部分で評価の精度が甘いと感じたから接待プレイをメタ認知してしまいました、、、

この映画で感じたのは、何かを新しく作ることが難しいと言うこと。でも、みんなで良くしてくことはできるし、良い作品にしたいのはみんな一緒。作中のアライブチームの衝突を見てそう感じた。協力大事。

フィクションやなって思って見てたけど、夢を与えるって視点で見たら凄い感銘を受けたし、感化された。

中村君が裏方でめちゃくちゃ頑張ってて、表に出てこないけど、カラーリングと走り方で分かる。やっぱり上手い。しかも、めちゃくちゃキャスティングが豪華!!!大吾君と川畑君が出てきて沸いた。
しかも土屋さんとオリダーもいるし、D1GPの再現度が高い!まなぴーおらんけど、それはしゃーないか、、、

でも、これシネコンでやれるのすげえな!!!このキャスティングの凄さわかる人おるんか???

この映画で学んだのは人脈が大事ということ。とにかく行動してコネ作りまくって実績も作らなあかんな。
金はかかるかもしれないし、所得もそんなに作れないかもしれない。でも、みんなで集まればこうやって大きな金が動いて作品ができ上がる。守りに入ってないで、外に行こうと思った。
アキオ

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