3丁目の樹下

きさらぎ駅の3丁目の樹下のネタバレレビュー・内容・結末

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

低予算映画ではあるけど演出と脚本は面白いなぁ  最初にきさらぎ駅に行った女性はほんとうにあの女子高生を助けようとした。だけど「きさらぎ駅」っていうシナリオで行くとどうやっても1人しか脱出できないから、代わりの生贄を送って女子高生を助けようと考えた。その為に2ちゃんで都市伝説として吹聴して興味を持った人を釣り生贄にしようとした。それで最後の選択肢だけ間違って伝えれば、どんなに良い人でも最後は自分可愛さに自分が生き残る選択をするだろうと考えたわけだ。(その人にとっては女子高生は「きさらぎ駅」というシナリオ上のキャラクターでしかないわけだしね)

視聴者側からしても同じシナリオを2回体験させることで大学生と同じようにまるでシナリオゲームのプレイヤーみたいな感覚にさせられるんだ。途中ギャグBGMが流れたのも
これからこの女子大生が攻略していきますよって言われてるようなもんだし制作側が丁寧に視聴者の目を誘導してんだね。

都市伝説を映画化するための解釈としては中々面白いと思う。この演出なら低予算でも十分筋書きとしても成立する(けどやっぱり尺としては足らんから理解すんのは難しいのでは…) あとエンドロール後はあの女子大生がキャラクターとして「きさらぎ駅」に組み込まれたっていう説明なんかな?だとしたら蛇足っぽいなぁ 

明らかにB級映画で低予算だと思って見てたとけど制作の意図を汲み取ればちゃんと工夫があるし十分楽しめる作品だったな
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