昨年度夏～話題になったGメン。その辺のヤンキーコメディと思ったら大間違い。
最初は下ネタと昭和のヤンキー感で緩く見る系？と思ったが、蓋を開けて見れば予想以上にアクションが多く、クライマックスの爽快感が半端ない。なんとノースタントらしい。キャラクター別の闘い方(とにかくめっちゃ強い奴、腕っぷしの強い奴、空手、プロレス、足技etc)も面白かったし、カメラワークがとにかく凄い！BGMもノリノリになる。最初油断してただけに最後のアクションの乱れ打ちには圧倒された。
主演の岸さんの動きはカメラがついていけないほど速かったそうで、瑠東監督が岸さんの速さを活かすために殺陣を組み直したとか。
アドリブ満載で役者の素の反応が見られるのも面白い。そういったライブ感やキャラクターの再現度の高さ、カメラワークやBGM、シーン展開/構成、小道具(天王会の紋章が入った看板みたいなやつ一瞬しか映らんし)、ノースタントなど作品の随所にこだわりが見え、人の手で丁寧に制作されている印象。
実力派俳優陣らの演技とコメディセンスが光っていて、彼らの演技力や緻密な製作センスによりB級コメディではなく、上質なコメディ＆本格アクション映画になっている。
騙されたと思って2回以上観てほしい。というのも、原作を上手く2時間にまとめており、余計な説明がなく展開・台詞回しが速い。まるでジェットコースターに乗ったみたいにあっという間に2時間が過ぎ、見る度に新たな気付きや視点が生まれる。アクション、カメラワーク、役者の表情、シーン展開、音楽すべてにこだわりを感じるので毎回視点を変えて何度でも楽しめる、奥が深い。
字幕付きで見ると後ろの声も分かり新たな発見がある。
まだまだ明らかにされていない色んなエピソードが盛り込まれてそうで続編に期待したい。これ、続編が出たらもっと厚みが増す作品だと思う。
制作への熱い想いが感じられ、「映画作品」としてかなり好きな作品。Youtubeのアクションメイキングもアツイ
