「その手に触れるまで」が良かったので、ダルデンヌ兄弟の映画を探して鑑賞。
登場人物の目線に近いドキュメンタリー風のカメラ、音を極力排除して台詞も最小限の、静寂からくる緊張感、身近に充分起こり得る、でも恐ろしい事件の題材と、共通した作風。描いているのは少年期から青年期に差し掛かる、非常に微妙な年頃の男子の心理。これらが非常に興味深く、私の好みにぴったりで、ドキドキしたし泣いた。
昨今長い映画が多いが、コンパクトにまとめられてパキッと終わり、その後を観客の想像力に委ねている作りも、潔くて好きだった。
8
8