ぴがし

MEG ザ・モンスターズ2のぴがしのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
3.9
三連休の最終日、まだまだ暑いし、積乱雲さえまだ高く立ち上る今日この頃。小2の息子とサメ映画でも見に行くかぁ、ということでわざわざ車で遠方のイオンシネマへ。職場の福利厚生でなぜか900円で映画が見れる!これならハズレでもかまわん!
1作目を何回も寝落ちして、結局どんなオチだったかも覚えていなかったのでちょっと復習しておきたかったけど、まあ、どうせ途中で寝ちゃうだろうと思ってそれすらやめておいた。もはや全く話題になってないような作品なのに、なぜか親子連れで満席!!(こいつらみんな900円なのか?)

という、期待値ゼロ、息子がサメにビビって手で顔を覆う姿を見るための映画鑑賞と割り切っていたけど、普通にめちゃくちゃ面白かったよ。1作目よりも絶対面白いんだと思う。
サメ映画ってのは、本当にどうでもいい前振りやら、ビキニのねーちゃんの無駄なお色気やら、鮫目線と見せかけてただの水中アングルの海水浴場シーンやら、そういう「どうでもよいシーン」で八割がた構成されているもんだと思うんだけど、この映画はもう、初めから終わりまでずっと「何か」と「何か」が闘い続けている。サメとヒト、ヒトとヒト、サメと〇〇、ヒトと〇〇、イヌと〇〇。コース料理食べにきたのに、前菜からデザートまで全部肉料理だった。みたいな仕上がりであった。こんなに方向性変えてるならもう、続編じゃなくて別物として発表してもよかったんでないの?
何より、全く勿体ぶらずにメガロドンが画面に出ずっぱりなのが私的には高評価。あまりにサメが頑張りすぎてて、息子も慣れきってしまったのか、ビビるというよりは、もうサメのドキュメンタリー映像を見ているような、それでいて大怪獣バトル物を見ているような、妙な集中力を発揮していた。釘付けじゃん!
力説してしまったが、もはやジャンルは「サメ映画」というよりは「SFファンタジーアクション」って感じです。深海シーンはもはや宇宙空間の謎の惑星と言われても気にならないです。ジェイソン・ステーサムは水圧に対して無敵です。そのシステムももはやファンタジーです。ツッコミどころは100個くらいあるけど、そんなん気にならないくらいいろんな出来事が起こり続ける無茶苦茶なシナリオを、ジェイソン・ステーサムが肉体だけを頼りに駆け抜けます。
アラフォー親父でも、お風呂でサメ人形とキンケシで遊びたくなるような、そんな映画です。
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