moimoi

柳のmoimoiのレビュー・感想・評価

(2019年製作の映画)
5.0
ミルチョ・マンチェフスキーは『ダスト』以来。
京都ヒストリカで鑑賞でき、本当にありがたい。

時空を軽く飛び越えながらも、その足には解けない呪いや愛がからまる。
難儀な人の生を丁寧にねっとりと描くのは『ビフォア・ザ・レイン』『ダスト』なら変わらない。個人的には大好物だ。

出会う、まぐわう、産む、産もうとする、子を迎える、育てる、わかれる。
一筋縄ではいかない人の営みが時間を超えて描かれる。
子をもつということに絡む人の思いには、幸福と同じだけ怨念や呪詛の類もある。
単純に喜びのみで描かないのは、監督の誠実さだと感じる。
moimoi

moimoi