あむぜる

PLAN 75のあむぜるのレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
4.0
まず、倍賞千恵子の女優魂に感服。
老いても気丈に慎ましく生きる姿がとてもよく伝わった。彼女自身の老いももちろん曝け出しているけれど、歳をとるということをちゃんと伝えてくれていて素敵に映った。

歳をとると、若いときと違って、一日がとても長く感じるという母の話を思い出した。電話や手紙も少なくなり、、、現代ならLINEやメールの着信も少なくなる感じかな、、、誰とも話さない日が増えるんだろうか。
もっと話しておこう、聞いておこうという気持ちになる。

市役所で申し込むPLAN75。何やら聞こえは良いけれど、映画が進んでいくと、ようやく映像として具体的な様子が現れてくる。これって、国が認めたという形の、実は殺人よね?

オペレーターへの指導員の言葉にゾッとした。
あと、まるでマイナンバーカードの申し込みのように、至る所でテントや幟がある感じが怖かった。つい、話を聞いてしまいそう、、、、。

経済効果とかばかり求めていく社会だと、こんなことが現実に起こるかも、、、、?