テバサキ

マーターズのテバサキのレビュー・感想・評価

マーターズ(2007年製作の映画)
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100/100
今年の目標、映画100本視聴を達成しました。

記念すべき100本目はこの映画です。ほとばしるパワーでレビューを書こうと思います。


そもそも、たまたま見つけたからこの映画を観たというわけではありません。というか、近所のツタヤにはどこにも置いてなかったので取り寄せまでしました。
この映画で検索をかけると、紹介しているほとんどのブログで「胸糞ランキング1位」として取り上げられています。そうです。僕は「ソウ」や「ミスト」を初めて観たときのような頭からつま先まで駆け抜ける衝撃が、どうしても欲しかったのです。

私は我慢ができず、ハリウッドリメイク版から見てしまいました。断言しましょう。リメイク版はクソです。クソ中のクソ、キングオブクソです。
オリジナル版が持つクリティカルな部分をマイルドにしちゃったせいで、残念感がむちゃくちゃすごいです。お話だけ知りたい人向けって感じです。オリジナルより先に見ない方がいいし、なんなら死ぬまで見なくていいです。いるかはわかりませんが、「マーターズ」に興味がある人は、必ずオリジナル版を見てください。

さて、件のオリジナルですが、とにかくキツイ。
序盤からキツイ。主人公の幼少期トラウマ体験がサラッと語られますが、子供にあんな真似が許されるのかと…しんどくなります。
中盤もキツイ。この人自分の腕に何してくれちゃってんの?!って3回くらいツッコめます。グロさもそうですが、メンタル的にもあれ。リメイクなんて全く比にならないくらい拷問がエグいです。
終盤もキツイ。拷問の内容が来るところまで来ます。頭悪いだろこいつら。自身の性格特性的に他人を理解できる方だと自負していますが、今回の黒幕の動機は、これっぽっちも理解できません。したくないんですよね。単純にムカつくというか、生理的に無理というか、意味が全然わかんないんです。なんだよ殉教って。
そしてオチ。もうめちゃくちゃだよ。どういうことなの。

オリジナルの方は演技もすごいんですよ。話が折り返したくらいから、セリフが極端に減るんですけど、もう観てるだけでツライし、主人公の顔なんて最初と完全に別人ですからね。ボコボコになってるからとかでなく、喜怒哀楽から喜と楽が完全にグッバイした顔付きなんです。あんたらすげーよ。

感想をまとめると「なんだこれ」って感じ。全然具体的でないレビューになりましたが、ちゃんと書けないようなことしか劇中ではしてないからどうしてもこうなります。考察出来そうな中身あるお話ではあるっちゃあるんですけど、そのためにはこの映画をまともに受け止めないといけないんですよ。ごめんなさい。僕には無理でした。

ネットにはいろんな感想とか考察がありますけど、みんなそれ本当に自分で考えたの?観終わってから僕には、わけわからなさと怒りしか残らなかったですよ。世の中には初見でこれを観たときサラッと「ああ殉教ってこういうことネ」ってわかっちゃう人がいるという事実に、惜しみ無いドン引きですよ。

とっても疲れました。
オススメはできません。まったく。でもその辺のホラーではイケない身体になっちゃった僕みたいな人は、見たっていいんじゃないですか?どうなっても知りませんけど。
テバサキ

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