いたみ

(ハル)のいたみのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
5.0
凄く不思議な気持ちだった。みんながみんな評価するとは勿論思わないけれど、ただ私がこれを好きなんだと思う映画だった。それはきっと、私が子供のころ、現実の友達よりもはるかに遠くの友達が多かったからだと思う。
現実に会ってしまえば簡単に、8割がた解ったような気になれるし、それが合っていても間違っていても一歩進むことが叶う。
私たちはどんなに文字を交わしても、1ミリも相手に触れることができない。インターネットは常に一方通行のメディアだった。
それでも遠くの友達の方がより多く、より近くにいたのは、濃縮された断片にしっかりと向き合っていたからだと思う。
深津絵里がとにかく可愛くって、寡黙で、通信の上でだけ饒舌で、愛おしくなった。

全然関係ないんだけれど、伊集院光における現代での違和感って、やっぱり伊集院光がパソ通時代の人間だからだと思った。
いたみ

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