よし

地に落ちた信頼 ボーイング737MAX墜落事故のよしのレビュー・感想・評価

3.5
年間ANAに40〜50レグ乗る。パイロットに命を預けて乗っているが、その前提にはボーイング社の完璧な安全性に基づく設計製造があるはず。

特にB3についてはコロナ禍以降の旅客減に伴うダウンサイズのため主力のB7、B8よりも乗る機会がすごく増えた。発注はされたもののMAXはまだ導入されていないのが日本的には幸か、それにしてもB3がコストカットでA社に対抗するために継ぎはぎで進化させていたことにも驚いた。問題の、エンジンの位置を変えたがための間に合わせのシステム MCASについて、隠蔽することでパイロットの再教育の不要、新機材開発よりも安く上がるなどの理由で、社内でも良心的な議論があったにもかかわらず強引に導入して、堕ちたら存在を知らないパイロットのせいにする、それもしょっちゅう堕ちるとかあり得ん。かんたんに隠せると思っていたB社の経営陣はバカとしか言いようがない。
コストがかかっても絶対安全な乗り物を作るのがメーカーの役目じゃないのか?

日本の航空会社のほとんどがB社の機材を主に使用している。ぶっちゃけ小型機でいくとA320シリーズの方が居住性もインテリアも良いと感じる。B8もローンチカスタマーANAと共同開発したがすぐにエンジントラブルが起きていた、この事実もB社の以前とは違う体質が現れていたのかと改めて納得した。
こういうドキュメンタリーはもっと制作してほしい。
よし

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