DVシェルターを運営する母親エヴリンと、ネットでのライブ配信が生活の中心となっている高校生の息子ジギー(そして家族の中でひっそり存在する父親…)。自身にとって重要だと思うことを懸命にやろうとしても、なぜか空回りしてしまっていることに気づいた二人は…。原題が When You Finish Saving The World で、もうこのタイトルを見た時点で身につまされる(良い意味で)。よかれと思ってやったことでも、期待とはまったく違う結果になる、あのどうしようもない無力感と、そこから視点を変えようとする姿勢が描かれているのが○。私が大好きなジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本を務めているが、マーシャル諸島のくだりは彼の人となりがよく表れているような気がして、さらに好感度アップ。
