「すまない」
「今度また謝ったらナイフで刺すわよ」
「やってみろ
どうせ脂肪で内臓まで届かない」
「立ってここまで歩いてきて」
「できないよ」
「黙って！
良いからここまで歩いてきて」
「私は賢いし何も忘れない」
「神を信じて
自分が愚かな人間だと認めれば救われる？
馬鹿みたい」
「わざわざアイオワまで来て宣教？
どうせ故郷へ戻って子沢山の人生よ
でもその神の素晴らしい計画に合わない人もいる
チャーリーのようにね」
「変わらないわね
いつも前向きなところ」
「君は皮肉屋だからね
バランスが取れてた」
「これだけは今も懐かしい」
「酷い人 お願いだから病院へ行ってよ」
「分かってるだろ
あれはあの子のお金だ
だから言ってくれ
あの子は大丈夫だと
僕は信じたいんだ
人生でたった一度だけ正しい事をしたと！」
「講義も重要じゃない
課題も重要じゃない
大学も重要じゃない
諸君の正直な文こそ重要だ」
「彼が死んだのは僕を選んだからか？
神を裏切ったから罰を与えられたと？」
「私はおぞましいか？」
「神が救ってくださる」
「神の救いなどいらない
来世なとあってたまるか
アランにこの姿を見られたくない
言え！私はおぞましいか！」
「おぞましい！！！」
「僕は思い込んでいた
僕がいれば彼には何もいらないと
神の愛でさえも」
「あなたが兄さんを愛さなかったら
とっくの昔に死んでたはず」
「思わないか？
皆誰かを気にせずにはいられない」
「そのエッセイは君だ
君は僕の最高の作品だ」
「この本を読んで人生を考えた」
