HE NEVER EXPLAINED WHY HE DID IT
「カレンは結局犯行動機を語らなかった」
なんでこんなことしたのという問いに
カレンは一言「だって誰も止めなかったんだもん」と締めくくりました
きっと彼にはそれ以上でもそれ以下でもないのでしょう
タイミングよくシリーズものの推理小説を拝読していると、つくづく動機はあってないようなもので、そんな有無に関わらず人は死んだりして、そこに怨恨はなくとも、それなりの人が死ねばその線の色は濃くなってゆくように、カレンにとって、この行動を誰も咎めず、疑問さえ投げかけなかったことこそが、動機だったのかもしれません
きっと1番疑わしいのは、誰の目からもわかるような、明確な殺意なんかではないはず
放置されるから雑草が伸びてゆくように、です