外面

まなみ100%の外面のネタバレレビュー・内容・結末

まなみ100%(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

青木柚くんの舞台挨拶!生で会える!と脳死でチケット取ったけどバカ良かった…
私の人生にとって大事にしたい青春たちと監督の青春に被るシーンが多くてえぐられた。青木柚くんと伊藤万理華のドデカ愛情を書き連ねるつもりが、それ以上のインパクトで内容と監督の考え方が刺さったせいでビジュアルに触れるまでこの感想長くなりそう。また映画館で見たい。てかサブスクも解禁してくれ頼むから。家で定期的に見れる環境でありたい。思い出すたびにまた僕とかまなみちゃんとか瀬戸さんとかに会いたくなっている。絶対見ます。

ていうか舞台挨拶で監督の話聞けることってこんなに嬉しいことなんだね。元々作り手が何を思って作ったのかに興味があるタイプだけど、ここまでど真ん中で共感を作れる人の考えを聞けるってすごいことだよな……
舞台挨拶で監督が「まなみちゃんのことは好きだけど理由を言葉にはできない(意訳)」と話していて死んだ。本当にそうなんですよね……その後のMCの方の「純粋な執着心」という言葉も一生心に残って離れない。そうです。好きの定義が分からないけど、私の場合は長期的になるほど好きであることが当たり前になってきて表せられなくなる気がした。それに無意識の執着が乗っかってこういうことになっていると思います。
僕がまなみちゃんと付き合おうって本気で言えなかったの、青春の終わりを作ってしまうのが嫌だったからとかなのかなと思いました。
私の推しも夏に結婚していますが、結婚して私の青春が終わっても、あの夏の海で水を掛け合い2人で夜の海辺を歩き足を洗って笑いあったあのシーンはずーっと宝物みたいに残っていくと思う、先輩幸せになってねーー!
推し活とは違うけど私発の恋愛は1つ残らず相手に伝えられたことがないです。なので「言葉にできる時に言わないとだめ」みたいな瀬戸先輩の言葉で死んだ。言えないことで終われずに心で美化していくのでここから先も一生囚われるんだろうなと思います。どの恋愛もそう。私の好きだったあの人たちはまだ当時の温度で私の中に生きています。監督が舞台挨拶で「洗脳はそれが解けるまでにかかっていた年数と同等かかるから僕はあと10年くらい引きずると思います」と話しててMCや柚くんは怖がって笑っていたけど私はすごく納得してしまいました。長期の実らない恋愛ってもうそれは相手にその気がなくても洗脳の類だと思うもん。こっちが勝手に洗脳されに行ってるだけだけど。上映中はあの人たちを気持ちが大きいものから順に思い出していた。
ただ言えない片想いについてはまだしも私の推し活に関しては10年の恋とレベルが違いすぎるので同等のように語って共感するのはおこがましい気もする。監督はまなみちゃんを推してた訳ではなく好きだったんだろうか、それを聞けば良かったな。
最近推しという便利言葉が使えるせいでなにが恋愛なのか分からなくなる。私にとって推しは「自分の手で汚したくないけど美しい存在」だから恋愛とは違うけど、結婚した推しの話をきいてモヤモヤしたのは恋愛だったのかな(なんかさっきから自分の話ばっかだな)。他の人に目移りしながら10年求婚する(?)のは私の推し活みたいな感情に似てるのかなあと思ったんだけど違うのかな、、難しい、、
けど一つわかるのはこの話を観て思い出すのは推し活の気持ちより本気で好きで言えなかった片想いだったりするからやっぱり推しと恋愛は違うような、それか過去の言えない片想いが大きくなりすぎて越えられないかのどちらか。後者の可能性が大いにある。結婚して悲しかったの、私の青春があちら都合で勝手に終わりを告げられたからかな。みんなが変化していくことって当たり前だけど悲しくなるよね。けど当時の青春は間違いなく存在して今も大事なものなんだよな!!
虹の合唱のシーン、胸ぐーってなって泣けた。学生生活と合唱は常に離れられない関係になっている。良すぎて電車でもショッピング中でも合唱曲聴く女爆誕してる。
「僕らの別れを 誰かが出会いと呼んだ
時は過ぎいつか知らない街で 君のことを想っている」
「僕らの出会いを 誰かが別れと呼んでも
徒に時は流れていった 君と僕に光を残して」
世の中に溢れる合唱曲の中で虹を選ぶセンスが天才なんだよな。有名かつ歌詞が物語の全て。神。

やっとキャストの話に触れる事ができる。
青木柚くん、君は本当に天才役者です。早く国民的になってほしい反面寂しい気持ちもある。監督が「柚くんはギリギリ近くにいそうな雰囲気がある」と言っていたけど本当にそうです。本当に親しみがある雰囲気に溢れている。こういう言葉を使う時、相手を舐めてたり悪い意味が含まれていたりするけど柚くんに関しては純度100%で褒め言葉。好きだ。私も「僕」になってしまいそうだ。そして声が好きだ。本当に、ビジュアルも好きだけど演技が好きでこれが役者として好きという感情なんだなと思います。もちろんビジュも好きです(?)
学ランもダル着もお酒を持つのも女の人との演技も全部良すぎて心臓を掴まれすぎていました。

私は伊藤万理華という人間が大好きなのですが、こんな二大推しを共演させてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。元アイドルなのに役者すぎる、そういうところが大好きなんだけど。アイドルだった伊藤万理華の才能に惚れてからアイドルを辞めても唯一推してるけど本当にどこまでも推しがいのある人間です。同じ時代に生きて才能を表現者として発揮してくれてありがとう。学生時代のロンダートシーンの伊藤万理華、まじで眩しすぎて時止まった。キラキラしすぎている。もとがキラキラしている存在なのでキラキラした演技は誰にも負けないし、そこからの変化まで繊細に描けるのは伊藤万理華しかいない。キャストを予告で見た時、(私の推し補正もあるかもだけど)伊藤万理華だけなんか異質な気がしてたんだけど瀬戸先輩の感じを見てあーーそりゃ伊藤万理華みたいな人間しか演じられねえなって思った。好き。
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