結論、全く楽しめなかった。
「映画はどんなにつまらないものでも楽しめたもん勝ち」ということを大前提として、なぜこの作品が楽しめなかったのかを以下列挙する。
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①「君の膵臓をたべたい」「僕は明日昨日の君とデートする」を混ぜ合わせて失敗したような感覚
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内容はめちゃくちゃありきたり。映画好きが観る作品ではなかったなと後悔。
主人公とヒロインの人物像が「君の膵臓をたべたい」過ぎる。ストーリーの大方の進み方、伏線の回収の形もほぼ一緒。ヒロインの口調まで一緒。つまり一緒。
②結局何を描きたいのかが不鮮明
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本作品では家族や友人との関わりも多めに描かれるわけだが、バランスが悪いのかとにかく入ってこない。色々な関係性を描く中で全てを綺麗にまとめる作品も多いが、本作品はそれが無い。ただただオムニバスのように分離している。しかし一貫したストーリーの中のものであるために気持ち悪さが残る。この手の作品で主要人物二人の関係以外も沢山描こうとすると、時間も足らないし無理でしょ。結局主要人物二人の描写も消化不良になっているように感じる。
③全体的にメロドラマ風。登場人物が突然泣き出す
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泣くことで泣かせてこようとする演出がキツい。ていうかそういう演出が多くて萎える。
④とりあえず登場人物殺しとけばいい理論やめろ
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なんで人が死ぬ=感動みたいな風潮あるのか不思議なんだよな。「心臓悪くてさ」じゃねーよ、主人公の扱い雑過ぎる。
「君の膵臓をたべたい」の浜辺美波が演じた役は「病気→病気→からの殺害」だったから「急な死」に意味合いがもたらされてたけど、この作品における「急な死」はただただ殺してるだけというか、なんか適当だなぁって感じがしてしまう。
総論
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道枝くんのファンの方々や、普段あまり映画を見る訳ではなく、とりあえず恋愛映画見てキュンキュンしたい方なら楽しめそう。
それ以外の方にはオススメできません。
この作品にリアリティなど存在しない。ファンタジーがお好きな方はご堪能あれ。