ヒラツカ

REBEL MOON ー パート1: 炎の子のヒラツカのレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
3.3
ザック・スナイダーの新作。ネトフリと組んだら『アーミー・オブ・ザ・デッド』といい本作といい、ちょうどよい塩梅の映画が続いていていい感じ。宇宙を舞台にしたレジスタンスで、いろんなクリーチャーが登場するにも関わらず、どうやら『スター・ウォーズ』の呪いからは逃れることに成功したようだ。それというのはやっぱり、良くも悪くも、ザック・スナイダーはザック・スナイダーの世界観の中でしか生きられず、他と相容れない高潔さがあるからだ。それはメリットではあるがリスクでもあり、僕が『ジャスティス・リーグ』を好まない理由ともなる。
ソフィア・ブテラは『キングスマン』や『CLIMAX』と同様、その高い身体能力をのびのびと発揮していたが、僕としては『ほえる犬は噛まない』のころからファンであるペ・ドゥナが、こんなくそエンタメブロックバスターで格好の良い二刀流ライトセーバーの大立ち回りを繰り広げていることが、なんといっても喜ばしかった。ジャイモン・フンスーは、かつてのサミュエル・L・ジャクソン並みに、どこにでも顔を出してきちんと結果を残していくようになったようだ。ジェナ・マローンの蜘蛛女もよかった。