ふう

NOPE/ノープのふうのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

なーーんか面白かったかと言えば面白かったんだけど、期待していたものとは違った!!!💦
でもジョーダン・ピール最新作を劇場で観られたのはうれしきこと


人間が怪物🐵🛸を手なずけようとして返り討ちに遭う構成って、
『ジュラシック・パーク』や『ジョーズ』という「名作映画へのラブレター」と言えば聞こえはいいが、
正直古典的。私が期待していた「今までのホラー映画とは違う、ジョーダン・ピールにしか作れないもの」ではなかったし、映画内でモブがやられていくことに対して「ホラー映画あるあるだな」以上の感想は湧かなかった
でもホラー映画好きな人はそこでテンション上がるんだと思う


ただこのような古典的なのは映画のベースだけで、
馬鹿っぽい表情の細いバルーンや、テーマパークのキャラのアドバルーン、井戸のカメラが重要な役割を担っているところはとても好み
ダニエル・カルーヤの寡黙な渋さ! 目立ちたがりだけどお互い信頼し合っている妹! などキャラクターも魅力的でした🐴

個人的にはスティーブン・ユァンは好きな俳優でしたが、今作ではちょっと太り気味でイケメン枠ではなかったw🤠


あと気になったのは、最後OJが馬に乗って砂埃の中から現れるシーン。タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』とそっくりじゃないですか🐎
『NOPE』も『ジャンゴ』も、かつてはなかった「黒人の西部劇」を描いてる点で共通している。ジョーダン・ピールは黒人にスポットライトを当てる監督で、タランティーノは「負の歴史の改変」の監督という特徴に違いはあれど、『NOPE』と『ジャンゴ 繋がれざる者』でやりたいことは同じだったのではないか? と思いました


ゴーディのシーンは怖かったけど、これを映画館で見られる体験でテンション爆上がりです👊 グータッチは『E.T』のオマージュかしら。ジョーダン・ピールはスピルバーグが本当に好きなのね

妹さんが大型バイクでブレーキをかけるシーンは『AKIRA』、UFOの変化はアニメ『エヴァンゲリオン』から影響を受けたらしい
ふう

ふう