らす

NOPE/ノープのらすのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.7
友「理解出来た?」僕「nope」
監督は、僕の大好きなジョーダン・ピール。今回の主演、ダニエル・カルーヤは、「ゲットアウト」でも主演を演じていた。(「アス」にはいなかったよね)今後のジョーダン・ピール監督の固定メンバーになりそうな予感…

〜ネタバレなし感想〜
つまらない訳ではなかった。だけど意味が分からないポイントが多い。
これ、何言ってもネタバレになりそう…
1番最初のシーンをよーく覚えておいてね。見方が変わってくるよ。
映像監督のホイテマンの腕が良く映像が綺麗なのはまじで良かった。
不思議なSFサスペンスを見たい人にオススメ。

〜ネタバレあり感想〜
最初に難しすぎた要素「チンパンジー事件」と「UAP事件」の関係について話す。チンパンジーが怖すぎて、ぶっちゃけUAPはまったく怖くなかった印象。ジュープは子供のころ、テレビ番組で動物(チンパンジー)を利用して自分が売れた。ある日そのチンパンジーが暴れた。唯一、自分だけ生き残ったため自分は何か動物を支配する能力を持ってるのではと勘違いしてしまう。しかしそれは「奇跡的に立っていた靴」を見ていたのと、机のレースカーテンのおかげで、チンパンジーと目を合わせずに済んだだけということ。そして今回、ジュープはGジャンを飼いならせると勘違いしてしまいこんなことをしてしまった、というもの。どちらも、「動物を飼うことの怖さ」「目」が共通点としてあげられる。ちなみに、2009年の「トラヴィス事件」が元になっている。
次に「目」について。「OJの父の目に落ちてきた5セント硬貨」「ラッキーが暴れるときの鏡の反射」「Gジャンを見てはいけない」「OJとエメラルドのアイコンタクト」と様々な「目」があった。社会問題も自分が「目」を合わせなければ逃げられるということを忘れずに…
次に「OJとラッキーは死んだのか」という点について。僕は死んだと思う。その理由は、映画内に出てきた文字はその順番で死んでいった動物達だからだ。「GHOST→CLOVER→GORDY→LUCKY→ JEAN JACKET」と文字だけが表示されたのを覚えているか。ラッキーの名前があるということは、ラッキーに乗っていたOJも死んでしまったと考えるのが妥当だと思う。
最後に「わたしはあなたに汚物をかけ、あなたを辱め、あなたを見せ物とする」について。これは、文字通りに捉えることも出来るし、社会問題と捉えることも出来る。映画途中、Gジャンが食べた人の血や金属を家に吐くシーンがあった。これは文字通り「汚物をかけ見せ物にしている」というもの。もう1つは「商品にし、消費させる」と捉えることが出来る。〈ここでいう「消費」とは、「自分が良いように使って捨てる」ということ〉映画最初の黒人は消費させられ記録もない。ゴーディも消費させられ逆上。Gジャンが人間を監視して食べる(消費)。そして『この映画を普通の映画として見ている(消費している)君たち』
あなたはこの映画(社会問題)と「目」を合わせますか?

オマケ⇨絶対、ジョーダン・ピール「エヴァンゲリオン」と「AKIRA」好きやん…
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