ぶみ

炎の少女チャーリーのぶみのレビュー・感想・評価

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)
3.0
もう、愛だけでは守れない。

スティーヴン・キングが上梓した『ファイアスターター』(原題:Firestarter)を、キース・トーマス監督、ザック・エフロン主演により映像化したスリラーで、1984年公開、マーク・L・レスター監督による同名作品のリブート。
不思議な能力を持つ少女チャーリーとその家族が、彼女を軍事利用しようとスパイを送り込む組織と対峙する姿を描く。
ドリュー・バリモア主演による1984年版は未鑑賞。
火を発生させることができる能力、パイロキネシスを持つ主人公チャーリーをライアン・キエラ・アームストロング、同じく超能力を持つ父親アンディをエフロンが演じており、二人とも演技は文句なし。
物語は、チャーリーとアンディが秘密組織から逃げる姿が描かれるが、その様はスリラーやホラーではなく、ロードムービーテイスト。
どうしてもパイロキネシスや、ホラー的な演出に目がいってしまうが、なかなかどうして、家族に着目した物語も、それなりにまとめられている。
また、音楽をジョン・カーペンターが担当していたり、1984年版で製作総指揮をしたディノ・デ・ラウレンティスの妻、マーサ・デ・ラウレンティスが本作の製作総指揮であったりと、スタッフ陣も何気に豪華。
最新作にしては、どうにもCGがショボいものの、80年代の雰囲気を再現するため、あえてそうしている向きもあり、どう頑張っても傑作とは言えないが、普通に楽しめる一作。

脳をダメにする。
ぶみ

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