全国水平社創立100周年記念映画。
日露戦争の頃のお話。
綺麗な日本語で聞きとりやすくわかりやすいが、違和感はある。扱っている題材の割には美しく描かれていて、教科書のような作品。でもそれでいい。理想的でいい。
島崎藤村の「破戒」は1905年に起稿されたそう。120年くらいたった今も変わっていない。着物やお道具は多少違うが、中身は前進せずもしくは後退している今日か。
教育は必要だ。みんなが高等な教育を受けたら、差別はなくなる。と信じられるか？信じられないよね、悲しいけど。
差別というものは人の心から簡単には消えない。もし消えたとしても新しい差別がまたうまれる。人間はそれほど愚かな生き物なのか。愚かではないが弱い。
弱いから差別する。
長回しのカットが印象的だった。
間宮くんの瀬川という人物が素直でよかった。あとはみんな芝居がかっていて、思っていた感じとちょっと違ってた。
この映画はどこで上映されるだろうか。学校の参観日に保護者と児童と先生で見てほしいような映画だ。PTAの研修で見てほしいような作品。
