sakura

MEN 同じ顔の男たちのsakuraのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
4.0
不気味なほど鮮やかな緑が生い茂る森と、ホラーの定番とも言える豪華な洋館。牧歌的な風景もどこか不気味で、その気持ち悪い空気感がじわじわと迫ってくる感じが良かった。
「Toxic masculinity(有害な男性性)」について嫌悪感たっぷりに描かれているけれど、主人公ハーパー自身が男たちの顔が同じであることに気付くような素振りや描写はない。それは監督の「すべての男性の顔が同じなのか。それとも主人公であるハーパーから見えている男の顔がすべて同じなのか」という問いにも結び付き、登場する男性達はハーパーの死んだ夫の化身なのかもと考えた。
幻想的な映像美も相まって、すべてハーパーの妄想なのでは?と思ってしまったけれど、おそらく最後のシーンはこれが事実であったことを示唆しているのかも(これは今も分からない)
sakura

sakura