MEN 同じ顔の男たちのkotaroのレビュー・感想・評価

異形のもの/変態する人間の姿のおぞましさは必見の価値あり。
トラウマの克服やミソジニーへの批判が脚本の主たるテーマなんだろうけど、それよりも記憶に残ったのは緑=自然と赤=肉体の色の強烈さと、クローネンバーグ~『進撃の巨人』に影響を受けたらしいボディホラー描写のクオリティの高さ/新しさで、そこにフォーク要素も入れ込んでまとめあげる仕事はこの監督にしかできない偉業だと思う。
トンネルに反響する声と聖歌をミックスしたBGMも非常に好みでした。