正直、何と言えばいいのか悩んでしまう。ホラー要素はしっかりあったし、映像も美しく雰囲気もとても良かった。怖がっていいのか笑っていいのか分からない場面もあったが、総合的な完成度は決して低くはないように思う。しかし、何というかモヤモヤした気持ちになり、手放しで“面白い映画を観た!”と言い切れないもどかしさが残る。
このモヤモヤは、私自身の思考力が足りないせいかも知れないが、正直なところ今の私にはこの作品のクオリティがいかほどだったのか、展開や演出に難は無かったのかといった客観的要素がほとんど判断できない。
かなりクセの強い作品であり、明確な物語を求める方や、不条理な展開を許容できない方はフラストレーションが溜まると思われるので注意が必要。
A24らしい、スッキリしない映像美のあるリアルな謎映画。