これはねぇ…良くいうなれば「次回作に期待（笑）」って感じの１本ってところでしょうか。
とりあえずみんな演技が完全に棒。
良い役者さんが何人もいるのに、誰か１人とかじゃなくみんなそんな感じなので演出がそういう方針だったんだろう。
なんでかは全くわからん。
演技の内容もわざとらしいくらいに指輪を意識させたり、さらにダメ押しでアピールしてからの結局ネタばらし。
あとセリフが小説らしすぎる点も気になった。
そういう仕草やセリフが相まって余計に棒演技に磨きをかけていたと思うし、そもそも観ていて萎えるレベルにまで達していたと思う。
作中全体での見どころは有村架純の下着姿くらいじゃないかな。
あと若干ネタバレになっちゃうんだけど、作品のジャンルは
「ヒューマンサイコサスペンスドラマ」
って感じ。
新たに生まれてくる子供の人格なんか完全無視のぶっ飛びっぷり。
三代目は多重人格かというほどの落差ある言葉を吐き、青少年育成条例違反を生み出す魔物。
その魔物を生み出す根本原因となった正木は３人もの女性を手にかけた殺人犯であり、その後も素知らぬ顔して社会生活を送る強烈なサイコパス。
女性に投げかける言葉も非常識としか言いようのない凶器のような言葉でありながら本人は全くの無自覚。
そして、常識ではあり得ないような事象をいち早く察知する知能指数の高さ。
これこそ正にサイコパスと言えよう。
続編を作るならこのサイコパスと三代目やその周辺の人々による愛憎渦巻くアクション映画になることは容易に想像できる。
おそらくクライマックスシーンの姿から察するにあの時点ですでに三代目が殺されている可能性も高い。
いや、アキラくんの姿が若かったことを考えればすでに２人とも…
ラストシーンでは公共交通機関内でイヤホンもせずに動画鑑賞が行われて、その中で明かされる良性ストーカーの存在。
そして一拍あけてもう1人の魔物の存在が…
いやぁ観てて強烈に恐怖心を刺激される作品だった。
自分にはこれを家族愛や恋愛を描いたドラマやロマンス作品として見ることは到底できない。
ほぼホラー。
