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かがみの孤城の21gのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
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原恵一×辻村深月で外れるわけがない。
「光待つ場所へ」「オーダーメイド殺人クラブ」「ぼくのメジャースプーン」
大好きな作家さん。
シンプルだけど単純ではない、複雑だけど心に響く。
原作がしっかりしているだけあって風呂敷広げっぱなしで終わらないところが良かった。
途中からなんとなく話の展開は見えるけどそういうことじゃなくて。
自分の感性で居場所を選んでいいんだよ、大人や今の環境や時間があなたの全てではないんだよ、好きに生きていい、辛いことから逃げるのではなく一度距離を置いてあなたなりに答えを模索すればいい。その時に頼れるものを大切にしていけたらいいね。
そう伝えてくれる映画だった。
学校という檻に閉じ込められてそこが自分の居場所でなければならないと思い込んでしまっている子供達全員に観てほしい映画。
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