oden8

スプリンターズ 7人の自分のoden8のレビュー・感想・評価

3.3
記憶のメカニズムを、SFスリラーで表現した作品。で、いいのでしょうかね?
あたしゃ、勝手にそう解釈しましたよん。

物語の構成の仕方と演出の独創性が溢れ過ぎて氾濫してもうてるけど。それが、芸術点を高めてるんではないかと感じるのよね。ただ、芸術性ってメッセージが明確に伝わらんことのが多いから。必ずしも万人に受け入れられるものではないよね。鑑賞者の感性で、賛否が両極端になるよね。

僕は、現実と虚構がぐっちゃぐちゃにされてる世界観が凄く好きやった。それを、アニメーションや合成を乱雑に組み込ませて表現していたのに好感を覚えたよね。

記憶とは、如何に曖昧であやふやなものか。いくらでも美化もできるし、トラウマにも成り得る。結局の所、過去を今の自分にとっての栄養にできるかできへんかは。今の自分の心の在り方次第なのではないか。

心が不安定な人の脳ミソの中を覗き込んだ様な感覚になる作品。ずっと気色の悪い夢の中にいる感覚。
あと、鑑賞後に最終的には…はぁっ?何が言いたかってん??どういうカラクリ???な作品。
でも、そんな独創的な感じが、僕には心地よい刺激ではあったのよねん。

Cast(役者·キャラ) 2.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 3.5
23-143
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