原作は読んでいたのでストーリーはわかっていましたが、本を読む時の少しづつページをめくっているような感覚を感じた。不穏な空気は常に漂いつつホラーに走りすぎないミステリータッチの作風はとても好み。
初見時はストーリーや原作との違いに集中してしまっていたけれど2度目の鑑賞でキャスティング・音響・アングル全てにこだわりを感じつつ役者さんそれぞれの表情・演技に魅入った。
窪田正孝さんの表情を捉えずに背中だけで伝わる演技・残酷な絵を見せずに全て伝わるラストシーンの表情、とても重要な役割を演じる窪塚洋介さんの表情や瞳に宿る世界も、蓮佛美沙子さんのストーリーが進むにつれての変化も、奈緒さんの独特の存在感も全てが唯一無二で、それをその角度からこの視点からみせてくれるんだという驚き。齋藤工監督に拍手。
