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スイート・マイホームのtsukuruのネタバレレビュー・内容・結末

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

奈緒演じる設計士:本田をファーストコンタクトで ほぼ犯人と決めて、本田の同僚:甘利からの「別の設計士を紹介させてくれ」で犯人 本田は確定させてました。
なので、どうか裏切ってくださいと すがる思いで観ましたが…

原作と少し設定が違うものの、原作や齊藤工監督のコメントからしても、オチは「結局 怖いのは人」という事でしょう。
でも映画版だけで話すなら、それでは腑に落ちない点があり過ぎます。

本田は家主に隠して屋根裏に監視モニター付きのMy居住空間を設けて、地下室とを行き来してた訳ですよね。
ある日 主人公宅を訪れた大勢の中のひとりの少年は、地下室で見た何かに怯えて急いで帰る際に屋根裏を指差しながら「お化け」と。
それが本田なら、短時間で屋根裏と地下室を行き来した? それも たくさん人がいる最中に?
いや壁の中に直通路が無きゃ無理だけど、100%作れんよ。
ダクトは通じてるけど人は通れん細さだし… さては蛇のように変態して?
じゃあ本当に お化けじゃん。

赤ちゃんの瞳には、ママには見えないママ以外の女性がハッキリ写ってましたよ。
やっぱ お化けじゃーん!

だから本作は、霊を見せない事で幽霊幽霊させてないだけで、元凶は伝染する呪い系の何かかと。

だったら、本田自身の地鎮祭での光景も分かる。
本田は何かに取り憑かれたように身重の腹を撫でるだけで、後ろで夫が交通事故で死んでるのに振り返りもせず無反応…
マタニティーブルーかとも思ったけど、通りがかった少女が本田を見つめた後に目を手で覆ったから、怖くて見れない何かが見えたって事で。
本当に取り憑かれてたでいいんじゃない?

主人公の妻:ひとみの常軌を逸する最後の所業… その後ろ姿は… 地鎮祭の時の本田と同じ…
娘が上記の少女と同様に目を手で覆ったから、同じものにママが取り憑かれてんじゃーん!
何度も映る六芒星のインテリアも、悪魔召喚とか魔除けをイメージさせるために意図的かと。

というワケで、原作者と映画監督の真意に関わらず、僕は本作をリングや呪怨と同じ女怨霊系ホラーと位置付けました。
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