risao

夢のrisaoのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
4.6
これめちゃくちゃ好きだった。8話からなるオムニバスで見やすいし。全部ちょっと意味不明だしアート的な面もありつつも、人間の本質にも迫ってる感じがして、タイプだった。
それぞれ別の夢の話だけど、どこか一つの作品になってるような。放射能のやつ、予知夢みたいで怖かった…当時からこんなん撮ってた黒澤明監督…天才だなあ
1→なんだこれ意味わからんと思ったけど狐の嫁入りとわかった瞬間。最後の神秘的なシーン美しい
2→お雛様。普通に怖い。し、内容があまりないけど、絶妙に人が見る夢っぽい感じうまい…
3→雪女。雪女の最後の顔がまじで殺そうとしてる顔だった。一瞬の表情だけど、結構忘れられず。うまい。
4→軍人のやつ。これも普通に怖い。夜中見られない。最後の犬で終わるところよ……
5→ゴッホ。もう絵画の中に入るっていう設定が優勝だし、ゴッホのタッチ風の背景も最高!!ゴッホ役がスコセッシ監督なのも黒澤監督でしか出来ないよすごいよ…10分くらいで短いけどとても好き
6→噴火。放射能怖すぎ…色つけるっていう考えと皮肉さ…
7→6と繋がってる?鬼の話。でかいタンポポ怖すぎるし、夢なのに実際あり得る話ではないのか?っていう絶妙な感じが本当……
8→訪れた村で見る葬式。街並みが綺麗。環境問題についても言及してる黒澤監督の死生観が出てるというか、メッセージ性が強い。
risao

risao