夢の作品情報・感想・評価

「夢」に投稿された感想・評価

YellTao

YellTaoの感想・評価

4.0
映画が人生だとするなら、巨匠と呼ばれる監督はたくさんの人生を創生したことになる。

そんな人生の創生者だった黒澤監督の「こんな夢を見た」で始まる、8つの夢。
子どもの頃の感性豊かな夢から、青年期の創作への渇望。
そして、先見の明があるという衝撃。

ゼロから物事を創り出すということは、自分の頭で物事を考えられるということなんだと、改めて思い知らされる。
それが睡眠中という無意識下でも。

自分の頭で考える。
最近は独特でもない、手の届く範囲の夢しか見てないなぁ…。よし、感性を磨くぞ。
umeko

umekoの感想・評価

4.2
大人日本むかし話みたいな映画。

幼少期に見たきらきら光るオーロラの布は憧れだった。
雛人形を飾る時、薄紙を丁寧に外す瞬間、お雛様の頭はしゃりしゃりと音を立てそうな金細工。
そして、誰かに見られているような、秘密を共有しているようなしゃんとするあの感じ。
たっぷりと木綿の入った布団みたいな着物を纏って、幻想をみせた彼等。

昭和映画の原色と四季の鮮やかな色彩に祭囃子は、もう戻ってこない時間を辿るような夢体験でした。


一夜目は狐の花嫁道中で心掴まれて、桃の節句の二夜目で完全にノックアウト。

こんな調子のオムニバスかと思ったら原発やら放射能、戦争、自然、生と死、生きること・生きたことの喜びについて監督自身が考える世界の在り方が伝わってきます。


放射能が目に見えるっていう表現は小林エリカさんの『光の子ども』と同じだけれどはっきり恐怖と人間の傲慢さを描いているように感じたなぁ、


八夜目の『生ききって死んでめちゃくちゃ最高じゃん〜!』踊って送り出そう〜!っていう故人への敬意の表し方は凄く共感するし、『夢』の〆としてなんかいいな、って思った。

初めてみた黒澤作品だったけど引き込まれたし他の作品も観てみたい。


この映画が好きな人、個人的には北野武のdollsおすすめです。
Mayuko

Mayukoの感想・評価

3.7


「自然と人間」
自然の理に初めて反した幼少期から、富士山噴火や鬼などを通して自然に対する人間のエゴを描く。最後に水車の村で、老人が人間は自然の一部であるのにと嘆く。自然と人間は切り離されるものではなく、自然が人間を内包している。
改めて「問題作」だなぁと思う。
なんと生々しく瑞々しく、今時の言葉で言えば「エモい」作品。

僕は当初全8話のオムニバス作品だと認識していた。しかし、実は本作は一本120分の一貫した物語なのではないかと思う。

そして各エピソードを貫くテーマというのはズバリ「死」である。
死生観自体を複合的に描くために1話約10分程度のシンプルな話の中に一人の人間の一生ぶんの夢の中から「死の物語」の変遷を辿ってみせた。

1話には幼心の母という絶対的な愛の喪失の恐怖と初めて意識する死。
狐に殺されてしまうのではないか、死んでお詫びをしなければならないと短刀を渡される、などと衝撃的なエピソードで、始まり虹の下を目指す一面の花畑。
これは第8話に繋がっている。

2話は初恋と自我の目覚め。そして大人たちの世界を垣間見る少年の視点と自分の意思とは違ったところで何かが奪われていくという死のイメージが桃の木に集約されている。
刈り取られた桃の木に連なる現実の不条理と自然というものが死んでいくというイメージ。

3話は青年になって、死と隣合わせの時に、煌めく、死への誘いになんとしても打ち勝つという物語。
4話は戦争にはいかなかった黒澤の、青春を戦争に費やして虚しく死んでいった人間たちへの想い。戦争だけでなく戦争のように映画を撮り続けて来て疲弊し失ったものへの想いとそれらへの決別のメタファーがあると思う。

5話は憧れのヴァン・ゴッホに出会い。到底辿り着けぬ至高の芸術への憧れと、その自滅的なゴッホの生き様と美しいものに魅せられながら死んでいくゴッホへの想い。

6話と7話は最終的に文明が人間の愚かさで崩壊していく世界の終わり。

ここまでの構成で幼年期に出会うイメージとしての死が人生のさまざまな経験によって、夢の中がどんどんシビアになっていく。

そして、当時の黒澤明の「死は痛みではない」という結論。
ここで、黒澤明は到達する。
さまざまな苦境の中でサヴァイヴしてきた黒澤明の懺悔と失ったものも、それでも映画が撮りたいという想いと、

その中で「死は痛みではない」失ったものの苦味を噛み締めながら、そこに行きたい、という強い祈りと願いと壮絶さに感動した。
全然カット割ってない

人間は自然の一部という黒澤監督のメッセージ

狐の嫁入り、パレード

絵みたいな色味
黒澤明監督が見た夢を8本のオムニバスにまとめた映画。

「人間と自然」がテーマだと思う。
観始めて、最初は「あぁムリかも」って思ってたけど、いつの間にか一生懸命観てたのが不思議。
夢がベースということで支離滅裂な感じ。表現も独特。
芸術作品とでもいうべきか。

これを観て「素晴らしい!」という人もいるのだろうけど、自分にはいまいちハマらなかった。

各短編の中で最終8本目はとても好き。
「自然あっての人間なのに、それを人間は忘れている」
うん、この言葉は忘れないようにしよう。
由子

由子の感想・評価

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「桃なら八百屋で買える でも 花の咲いた桃畑はどこで買うの」
こんな夢ゎ見ない…m(__)m
どれもこれも謎に包まれてました…
夢って言えばどんな理不尽な事でも不思議な事でも結局夢だから!と言えば何でもありになってしまう!
そんな映画でした(^-^;
残念ながら楽しさを見つける事ゎ出来ませんでしたm(__)m
黒澤明の夢。テーマは自然と人間
オムニバス形式なのでそれぞれの繋がりはないが、全体に一貫して叫ばれる環境問題は後半の原発問題の話で明白になってくる
とにかく映像表現が素晴らしく、人間の過ちに対する恐怖、嫌悪、慈悲そして希望が滲み出ている
ゴッホとトンネルの表現が特に好き
あと余談だが映像に関してはキューブリックのバリーリンドンの影響は少しある様な気がした
ぽてと

ぽてとの感想・評価

2.5
後半で現代の人々に警鐘を鳴らしたり、説教したりする映画。
最初の2本は正に夢って感じで良かったけど後はあんまり好きじゃなかった…
全体の評価高いのが謎
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