のざ

夢ののざのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
3.4
黒澤明が監督し、スピルバーグも携わった映画。どの場面を切り取っても美しいってすごくないですか?
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉(からす)」「赤冨士」「鬼哭(きこく)」「水車のある村」の短編8本。
黒澤が実際に見た夢を映画にしている。それぞれの冒頭は黒い背景に白字で「こんな夢を見た」と言葉が浮かぶが、これは夏目漱石の夢十夜と同じ。
最初の3話は民話的。全体的に死がテーマで(鴉はそんなに?)、夢のようなあっけなく終わる。また、それぞれの主人公や登場人物が、話数を重ねるごとに少年から老人へと変化していくことから、黒澤自身を重ね合わせているとも想像できる。
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