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雪之丞変化のkumiのレビュー・感想・評価

雪之丞変化(1963年製作の映画)
3.9
本当は今上映中の午前十時の映画祭で観たかったんですけど、時間の関係で今回はDVDで観ました。

三上於菟吉の時代小説が原作。
市川崑監督作品。キャストも豪華。


旅芸人一座の看板女形、中村雪之丞の復讐劇で、雪之丞に長谷川一夫。また長谷川一夫は2役で闇太郎という鼠小僧の様な義賊の役も兼ねてます。


序盤の旅芝居での踊りと背景の映し方が、凄く綺麗で、良かった。もう少し長谷川一夫が若い時だともっとよかったかもしれません。


若尾文子と山本富士子も綺麗だったし、それと話し言葉がそれぞれの立場で違うところが、すごく面白かったですね。


べらんめえ調って言うんですか・・・女性であんなセリフを沢山聞いたのは新鮮な感じでした。


ただの復讐劇ではなく、雪之丞の心情や、若尾文子の切ない役の哀れさなども描かれていて、ラストも滝夜叉姫の芝居で終わる見せ方も良かったです。

劇場行ったら、もっと良かったな~ってシーンが沢山ありましたね~。
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