このレビューはネタバレを含みます
大学生の時に専門でもないのに受け続けた日本画の講義。ものを忠実かつ詳細に描く西洋画と比較して日本画が抽象的であるのはそれが誰のものでもない故に誰のものでもあるから。あえて残された余白を各々が埋めて自分だけの解釈を持てるように描いているからだと、先生が言っていた。その境地に師匠に導かれながらも自分自身で辿り着いているように見えて素敵だと思った。
描く対象が、目の前にあるものから自分の中に生きているものへ変わっていくことにとても納得した。
最近いろんな作品で富田靖子さんを見る気がする。今回も素敵だった。江口洋介さんは最高。トラックで出かけた先で生き物に触れるところが好き。