さち

線は、僕を描くのさちのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
5.0
『何かになるのではなく、変わっていくもの』 この言葉が、心に残った。
自然の中の営みの中で、日々の生活があり、人との関わりがあり、その中で人は少しずつ変わって行く。そのことに、謙虚に向き合い続けた先に、自身の中で腹落ちする清々しい"何か"があるのかもしれないと思わされる作品。
そして作品の中で出てくる、水墨画がとにかく美しくて、思わず水墨画を始めたくなり、入門本を買ってしまった。
水墨画そのものが、墨をすり、墨と水で表現されるシンプルなアートだからこそ、その絵の持つ本質が浮き彫りとなるような美術だと感じた。
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