福島県のとある山中で子供がさらわれ大人が殺される事件が多発!
この森の中で一体何が起こっているのか!
事件に絡む“それ”とは!
一連の騒動に巻き込まれた父子の運命やいかに!!!
…てゆーお話。
公開されるやいなやYouTube界隈で巻き起こった酷評に次ぐ酷評のレビューが記憶にも新しい作品。
主演が相葉くんて事もあってかブーイングの「嵐」となっておった訳ですが、なんかそーなってくると逆に良く見たいと言いますか「救いたい!」とゆー機運が自分の中で高まって参りましてこの度、筆を取った次第でございます。
こーゆー書き出して事はもう既に負け戦なフインキがゴリゴリに出とる訳ですが、お時間御座いましたらお付き合いくださいm(_ _)m
まず結論から申しますと今回の酷評の最たる原因は”それ”の正体。
「え?そっち?!(°_°)」てなった事にあるんじゃないかと。
監督は日本が世界に誇るJホラーの第一人者「中田秀夫」
あの「リング」を撮った名監督ですよ!
ジャンルも「ホラー」にカテゴライズされてるしそりゃ期待するでしょ!怨霊系のヤツ!
ところが蓋を開けてみれば”それ”ですよ!勝手に期待したコッチが悪いとなるかも知れませんがこのバヤイは致し方ない。含みを持たせたソッチが悪いと言われても致し方ない。
次に台詞回し。
「こんなに立派に育ってくれてお父さん嬉しいよお〜♡」
序盤に出てくるこの台詞一言で映画全体の香ばしさが伺い知れた訳ですがそんなもん文字通り序の口だった事が思い知らされる程の名台詞、イヤ説明台詞の嵐!ここでも嵐!
判った!もう判ったから!と言った所で一向にやめてくれない!台詞で被せに被せてくる状況説明&心境説明。
同じ説明台詞の代表作と言えば現在大ヒット中の鬼滅のナントカとかありますがどーしてこーも違うのかと小首を傾げる程、両者の隔たりには鳥肌レベルの距離を感じてしまいました。
そして最後に構成。
これもう言い出したら全部になってしまうのですが例えば学校に立て篭もるシーン。
………いや。もう辞めよう。これ以上言いますまい。キリがない。ハッキリ言えば私も世間の評判と意見を同じくするのですこんな酷い映画なかなかないぞと。
進撃、大怪獣、”それ”かと。
だがしかし!だからこそ!
映画ファンとしては見るべき作品なんではないのかと!
真の映画ファンたればこそ拾える要素があるのではないのではないのかと!
この度の配信を機に!視聴しましたよ!結果!!!
………寝ましたねw
うん。中盤。落ちてましたね。でもね。大丈夫でしたね。ちゃんとついていけた。
いや僕はね。知ってたんですよ”それ”の正体。
ぶっちゃけシャマランの「サイン」なんですよ。
もう言っちゃいますけど「宇宙人」なんですよ”それ”て。
宇宙人のアブダクション物だったんですよ。
で。僕は好きなんですよそーゆーの。
好きで。知ってて。見て…寝てしまうとゆーw
これねー。惜しいんですよ。もう一回ヒネリが必要だったんですよ。それがあれば全然違ったんですよ。うん。お膳立ては悪くないんだ。クライマックスへの道筋はちゃんと出来てたんだ。ただあと一回。もう一回ヒネる!それが足りなかった。うん。惜しいんだなー。…
…え?何が足りないのか?じゃ言ってみろって?う〜ん。そーですねー。じゃあここだけの話。オチなんですけどね。主演父子が宇宙人とバトルするじゃあないですか。宇宙人、オレンジの綿棒喰らうじゃあないですか。爆発するじゃあないですか。ここ!ここでね。もう一回ヒネる!
やっつけた!と思ったらそっから最終形態に変身する宇宙人!
まばゆい閃光の中から現れるのがなななんとっ!
藤島・ジュリー・K!!!
どーすかコレっ!
血塗れの藤島・ジュリー・Kが現れるんですよっ!
驚愕でしょ!驚愕せざるを得ないでしょ!
ここで観客はコレがSFホラーではなく、ガチの社会派ドキュメンタリーだった事に気付くんですよっ!
どーすかコレっ!聞こえてくるでしょ劇場で巻き起こる悲鳴が!
どーすかコレっ!どおおおおおおっすかっっっ!!!(唾)
…ん?救えてない…のか?(ー ー;)
おわり。
蛇足:確かに中盤寝てはしまいましたが私、この作品、決して嫌いじゃあない。
むしろ「愛」をもって視聴していた事を告白致します。
ジュブナイル物としてもいい線いってると思うし、キャストも豪華。最近ついぞ見なくなった突っ込みがいがある作品w
そして何よりも、舞台となった「天源森」。
このモデルとなった福島県飯野町(いいのまち)にある「千貫森」(せんがんもり)。ここに私、実際行った事があるてのが、この作品を贔屓目に見てしまう最大の理由なんですね。
標高400mの小高い山。
ここって昔からUFOの目撃スポットとして有名なんですよ。
更にその利点(?)を活用してこの地域一体、UFOで町おこしに取り組んでいるんですね!
千貫森の麓には「UFOふれあい館」なる建物が存在し、UFO研究家として活躍されていた荒井欣一氏の貴重な資料が展示されてたりピンカラ石なる鉱物が展示されてたり様々な等身大宇宙人のフィギュアが展示されてたりラジバンダリ、2021年にはあの「月刊ムー」の三上編集長がここでUFO研究所を開設し所長に就任するという一大イベントまで発生してたりするんです!
ここね。良いんですよ。
入館料400円!
で。出入り自由!1日遊べる!
貴重な展示物を見学し、山に登り、頂上でUFOに想いを馳せ、山登りでかいた汗を建物内にあるお風呂でさっぱり流す!
そう!お風呂もあるんですわココ!それも400円の入館料に含まれてるんですよ!?
沸かし湯なんで温泉とかじゃあないんですが、窓から見える福島の山の景色を眺めつつ、あわよくばUFO見えたりしないかなぁなんつって汗を流す。しかもここの風呂桶、あの黄色のケロリン桶なんですがよく見ると「ケロロ軍曹」のイラストが入ってるんですよっ!判ってるっ!ここのスタッフ判ってるわっ!
そしてさっぱりした後は、別棟にある物産店でラーメンまで食べられるっ!
どーですかこの至れり尽くせりっぷり!どーですかっ!どおおおおおおですかっっっ!!!
残念な事にというか幸いな事にというか、私が訪れた時にはアブダクションはおろか、UFOの影さえも見られなかったのですが(蛇は嫌っちゅうほど見ましたw)帰り際、物産店で売られてるお土産品の数々を嫌っちゅうほど買いました。
Tシャツ、缶バッジ、タオル、ピンカラ石etc…etc…
地域振興の一助にでもなればと嫌っちゅうほど買いまくりましたよw
で。その時にですね。出入り口の所に貼ってあるポスターに気がついたんですが、それが「”それ”がいる森」のポスターだったんですよ。
当時はこの作品の評判どころか、そういうのが公開されていた事も知らず、こんなトコに貼ってあるんだからそーゆー映画なんだろーなー位に思っていたのですが、今にして思えばアレってネタバレですよねw
ワザワザ”それ”って伏せてんのに「UFOふれあい館」に貼るか?つってw
そーゆー経験もあったりしたもんで今作にはなんとも言えない愛着が産まれちゃったんですよねー。
縁て不思議なモンですよねー。
………救えた…のか?(ー ー;)
おわり。
蛇足の蛇足:今って「UFO」て言わないんですね。
「UAP」て言うんですね。
物体ではなく現象になっている。
多様性の波はオカルトの世界にもやって来たのかと、なんだか寂しい気分になっちゃいましたよ。「いいよもうそーゆーの。こっち来んなよ!」て感じ…判ります?
おわり。