やむちゃ

黄昏をぶっ殺せのやむちゃのレビュー・感想・評価

黄昏をぶっ殺せ(2021年製作の映画)
3.8
備忘録
2022.3.18 大阪アジアン映画祭で鑑賞(ABCホール)。

プログラムピクチャー的な小品ながら素敵な作品。
かつて殺し屋だった老人が、ひょんなことから今風の女の子と関わることになるお話。

徐々に衰えていく人間の悲哀を描きながら、クスッとくる笑いを織り交ぜ、さまざまな人間模様が展開する。
最初は全く反りの合わない二人が、渋々ながらも少しずつ打ち解け…と展開的にはよくある話だが、演じるパトリック・ツェーの魅力なのか、監督の手腕なのか、いい歳をしたおっさん(私)の心がキュッとなる。
全く楽しそうでない老人が、だんだん元気になって、表情も活き活きしていく様が素敵だった。

女の子役の鍾雪瑩(チョン・シュッイン)は、同じ大阪アジアン映画祭の「アニタ」にも出演していた。23年の同映画祭の「深夜のドッジボール」にも出演していたらしい(残念ながら観れなかった)。最近の香港情報には疎くなってしまったが、これからの注目株かもしれない。
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