ボギーパパ

ザリガニの鳴くところのボギーパパのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.8
劇場2022-60 UC熊本

原作既読。元々英米文学はあまり嗜まないのだが、妙に気になる作品のため読んでみたところ、面白いの面白くないのってどっちなの(^^)ってくらい面白かった。ハラハラ、ドキドキのサスペンスに加え、湿地帯の描写の美しさが想像力を掻き立てる。

ではその想像力がどんなもんかと、ある意味確かめる?意味も含めて楽しみにしていた。いざ鑑賞!

ノースカロライナってああいうところなのか、、、日本における湿地とはスケールというか、モノが違う感満載ですねー。
「いつも横顔を見ていた人の、全身を初めて見た時の感じ」腑に落ちた。

さて、本作は大自然の描写以外は、主に回想シーンと法廷シーンにより構成。ここは原作ママ。描写は丁寧。俳優陣の丁寧な演技に好感。テイトは優柔不断、チェイスの憎たらしさもしっかり描かれている。法廷シーンも見ている人の胸に迫るセリフの数々。映画としてはよく出来ているとしか思えない。

原作ママという作り込みで、トレースする喜びをしっかり味わえました。

以下、雑感

本作、原作読まれずに観た方の感想をお聞きしたい。今回私は読んでから観たので、どう表現するかを観たかったし、本作には十分満足している。しかし未読の方が「油断して」鑑賞されると大変な思い違いをしそうな、、、気がしてなりません。配信とかでいい加減に見るのも同様です。
該当する方は、しっかり劇場でご鑑賞されますように(^^)
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